出版社内容情報
祭具・占具としての発生を『死者の書』をはじめとする古代の文献にさぐり,形状,遊戯法を分類しつつその〈進化〉の過程を考察。〈遊戯者たちの歴史〉をも跡づける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わ!
2
今年の7月、この本のタイトル通り「盤上遊戯」の研究者である増川宏一さんが亡くなられた。享年91歳である。お歳からすると大団円。それにちなむというわけではないのだが、私の次の歴史サークルでの発表題目は、「すごろく」を考えている。 増川さんの著書としては、以前に「さいころ」を読ませていただいた。そして今回が「盤上遊戯」。この後には「すごろく」二冊が控えている。 どれも本当に「モノに歴史あり」である。こんな分野をここまで広く研究した人物などは、そう簡単には現れないだろうが、まずはその研究結果を堪能したい。2021/11/28
HITO
0
将棋、象棋、マックルック、シャトランジなど、将棋の起源に興味をもって読んだ一冊。文化人類学的な観点から、盤上遊戯の研究は非常に根が深く、意義深いものであることを再確認した。4000年前の人々が、いかに盤を囲み、遊戯に興じていたのか、想像するだけで面白い。2015/07/26
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