出版社内容情報
人類史に貴重な役割を果たしてきた塩をめぐって,発見から伝承.製造技術の発展過程にいたる総体を歴史的に描き出すとともに,その多彩な効用と味覚の秘密を解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
114
塩については、宮本常一の「塩の道」を読んでいますが、この本はまた別の観点から楽しませてくれました。人間とのかかわり合いでいかに塩が重要なものとなっていたんのかを示し、塩の声援法など、最後は文化との関連について書かれています。塩という言葉がついたものや地名などかなりいろいろなところでこの塩という文字が目につきます。2017/05/28
kaizen@名古屋de朝活読書会
69
塩には、歴史があるとともに、塩化ナトリウムを主成分とする科学的、化学的な性格もある。そのため、ものと人間の文化史の中で、とりわけ説明が詳細である。 また、日本の塩の製法を、歴史と現地の情報を詳細に説明してくれている。 その地方へ行った際には、ぜひ、辿りたいものだ。 有名な瀬戸内、塩竃神社、塩尻、塩入峠、神泉塩井などなど。2008/02/24
のし
12
日本、いや、世界中塩をめぐる歴史は深い。塩は人間又、動物になくてはならない存在であり、なおかつ貴重。塩の歴史を読めたのはよかった。もっと塩について知りたい。2015/04/26
kira
1
『塩の世界史』より著者が日本人というだけで読みやすかった。そもそも、内容的に、私が求めた内容はこちらだったのかも。 塩に関する民話や諺、やや日本よりだが、製塩技術の発達史をまとめる。『塩の世界史』と併せて読むと、より、内容が掴みやすい。2022/12/21