出版社内容情報
誰もが知る『エチカ』は、その重要さと同じくらい難解さでも知られている。本書は、全五部のうち、多くの人が躓いてきた第一部と第二部をあとにまわし、第三部の経験論的な場面から出発することで、この稀代の書の読破を実現する。そこに立ち現れるのは、過去に蔵された古典作品である以上に、現代に生きる人々が生きる上での指針の書の姿にほかならない。強い推進力で一気に読ませる著者待望のスピノザ論!
内容説明
独自の読解法で稀代の書『エチカ』を読破に導く、類を見ない圧倒的な講義。
目次
批判的で創造的な
第1部 “人間‐身体”は何をなしうるのか(人間身体の価値―二つの座標系;実在性の変移―身体と感情について;非十全なものの実在性 ほか)
第2部 “特異性‐永遠なるもの”の生成について(感情の強度;感情と理性との内包的反転;様相の変革―習慣から生活法へ ほか)
第3部 “神‐自然”とは何か(神あるいは自然について―人格神でも創造神でもなく;神の論理学的構成―特性から構成へ;神の自然学的構成―構成から産出へ ほか)
実践から戦略へ
著者等紹介
江川隆男[エガワタカオ]
1958年生まれ。東京都立大学大学院博士課程満期退学。立教大学現代心理学部教授。専門は西洋近現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamioar
2
これは無神論?なのか?わからん。2020/07/26
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2
エチカを第3部、4部、5部、1部、2部の順で辿りながらスピノザの非-擬人化の自然哲学を浮かび上がらせる圧巻の書物。とりわけ結論部「実践から戦略へ」の思考の速度がもう… ガタリ、アルトー、スピノザ。別の身体へ。「〈より強く必然的であれば、それだけより弱く強制的である〉が産出されるであろう。」 『アンチ・モラリア』を再読すべし。2019/04/28
コーリャ
0
後半全然ついていけなくなったけど取り敢えず通読2025/01/21
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