カントと無限判断の世界

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  • サイズ A5判/ページ数 292p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588150883
  • NDC分類 134.2
  • Cコード C1010

内容説明

自由の権利より義務を、世界共和国より諸国の連盟を、そして同胞愛より外国人への尊敬を説いたカント。哲学者の思索のすべては、太古のギリシアに淵源をもつ「無限判断」に貫かれていた。西欧思想の裏面史を跡づけながら明らかにされる、前人未到の系譜学!

目次

序章 いま「無限判断」とは
第1章 無限判断をめぐる格闘―もう一つの西洋哲学史
第2章 カントが残した謎の「段落」
第3章 ヘーゲルか、カントか
第4章 私を公に分かつ
第5章 世界市民主義へ
第6章 世界とはなにか
終章 理性の「光」から離れて

著者等紹介

石川求[イシカワモトム]
1958年、北海道網走郡美幌町生まれ。北海道大学文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。首都大学東京大学院人文科学研究科教授。博士(文学)。専門分野はドイツ近現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

カント哲学の核心には、太古から続く無限判断の思考があった。西欧思想の裏面史を跡づけながら明らかにされる、前人未到の系譜学!世界は与えられているのではなく課せられている──そう唱えて、自由の権利より義務を、主権より権力の分立を、世界共和国より諸国の連盟を、そして同胞愛より外国人への尊敬を説いたイマヌエル・カント。不世出の哲学者の思索のすべては無限判断に貫かれていた。プラトン以来、連綿と受け継がれながら、近代のとば口で蹉跌を抱えて今日に至る西欧思想の裏面史を跡づけながら明らかにされる、前人未到の系譜学!

はじめに

 1 無限判断の発祥すなわち焦点

 2 分かつカント

 3 解かれえぬ呪縛



序章 いま「無限判断」とは

 1 問題の現状

 2 問題に捕縛されるさまざまな誘因

 3 定式の呪縛



第1章 無限判断をめぐる格闘──もう一つの西洋哲学史

 1 背反する二つの無限判断

 2 無限判断の名目的原点

 3 無限判断の焦点

 4 焦点の前史

 5 オッカムとマイモニデス──コーエンの逸脱

 6 スピノザの〈否定〉

 7 マイモンとフィヒテ

 8 ヘーゲル

 9 見かけの否定という擬似問題

 10 カントへ 



第2章 カントが残した謎の「段落」

 1 ?改訂?を支持する読み方

 2 無限判断の無限性──ヘーゲルとの共通了解

 3 第4文および第5文について

 4 三分法について

 5 不定と個──スピノザ、カント、ヘーゲルの交響性



第3章 ヘーゲルか、カントか

 1 二人の分岐点──包括か、区別か

 2 非連続の関係としての区別

 3 「制限」について

 4 「悟性」について

 5 連続の哲学を超えて

 6 無限判断と限界規定



第4章 私を公に分かつ

 1 理性の公的使用/私的使用──その断絶

 2 責任と他者

 3 良心における他者

 4 スミスとカント──傍観者と他者

 5 個人と公的理性



第5章 世界市民主義へ

 1 ポジティヴではなくネガティヴ

 2 自然権よりも根源的契約──自由に先立つもの

 3 主権よりも権力分立──モンテスキュー?カントの洞察

 4 民主制よりも代表制──批判的方法としての拒否権

 5 世界共和国ではなくて国際連合──ウェルギリウス?カントの憂慮

 6 批判哲学としてのコスモポリタニズム──愛ではなく権利



第6章 世界とはなにか

 1 世界の陰画としての「世界」

 2 ハイデガーにおける世界と全体性

 3 カントの世界概念

 4 世界市民と世界内存在



終章 理性の「光」から離れて

 1 ブレヒトと理性

 2 明晰/判明の連続性

 3 光の形而上学を超えて

 4 カントの非一元論



 文献略記表

 あとがき

 巻末資料

 人名索引

石川 求[イシカワ モトム]
著・文・その他