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内容説明
日本のナショナリズム批判にはじまり、異種混淆的な生を説くポストコロニアリズムを経て、いまだ日本帝国支配の爪痕が残る東アジアへと眼差しは向かう。そして主体の脱臼を媒介とした新たな「故郷」の創出へと。安丸良夫、柄谷行人、酒井直樹、エドワード・サイード、ホミ・バーバ、タラル・アサド、ガヤトリ・スピヴァク、ジョルジョ・アガンベン、山尾三省らの思想を通して、「戸惑い」と「受苦」を絆とする新たな共同性が構想されていく。
目次
はじめに ポストコロニアル的な生をめぐる断想
序章 閾の思考―他者の眼差しのもとで
第1章 思想を紡ぎだす声―はざまに立つ歴史家 安丸良夫
第2章 ポストコロニアリズムという言説―ホミ・バーバ その可能性と限界
第3章 他者と共に在ること―ディアスポラの知識人 タラル・アサド
第4章 外部性とは何か―日本のポストモダン 柄谷行人から酒井直樹へ
第5章 モダニティ・帝国・普遍性―「近代の超克」と京都学派
第6章 帝国の記憶を生きる―ポストコロニアル批評と植民地朝鮮
終章 故郷への帰還―ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァクから山尾三省、そしてジョルジョ・アガンベンへ
あとがき 震災の後に―アイデンティティの傷について
著者等紹介
磯前順一[イソマエジュンイチ]
1961年生まれ。宗教・歴史研究。文学博士(東京大学)。東京大学文学部助手、日本女子大学助教授を経て、国際日本文化研究センター准教授。ハーバード大学、ロンドン大学SOAS、チュービンゲン大学、ルール大学ボッフム、チューリッヒ大学の客員研究員および客員教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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