内容説明
ディドロはじめ啓蒙の哲学者たちによるヨーロッパ植民地主義への痛烈な自己批判―
目次
第6篇 アメリカの発見。メキシコ征服。新世界のこの地域におけるスペイン人の植民(古代史と近代史の比較;スペインの古代諸革命 ほか)
第7篇 スペイン人によるペルー征服。この帝国が支配を変えてから、そこで起きた変化(スペイン人による新世界の征服に拍手を送ることができるだろうか?;南アメリカへのスペイン人の第一歩は、乱暴狼藉と残忍さを刻印している ほか)
第8篇 スペイン人によるチリとパラグアイの征服。侵略にともなって起こった事件と侵略ののちに起こった事件の詳細。この強国は、どのような原理にもとづいて植民地を運営しているのか(ヨーロッパ人には、新世界において植民地を設立する権利があったのか?;最初、チリにスペイン人は突如、姿を現わした ほか)
第9篇 ブラジルにおけるポルトガル人の植民地。彼らがそこで持ちこたえてきた戦争。この植民地の生産物と富(ヨーロッパ人は、植民地を築く技法を身につけてきたのか?;だれによって、どのようにしてブラジルは発見されたか ほか)
著者等紹介
レーナル,ギヨーム=トマ[レーナル,ギヨームトマ] [Raynal,Guillaume‐Thomas]
1713年フランス南部の小さな町ラパヌーズに生まれる。ロデースのイエズス会コレージュに学び、卒業後イエズス会に入会する。1747年頃パリに赴き、文芸ジャーナリストとして活躍、1750年には『メルキュール・ド・フランス』の編集主幹の一人となり、ジャーナリズムの世界に確固たる地歩を占めた。1747年に『総督職の歴史』を、その翌年には『イギリス議会史』を出版する。1750年にはヴォルテールの推薦によりベルリン・アカデミー会員となり、1754年にはダランベールの推薦によりロイヤル・ソサイアティ入りを果たした。1976年死去
大津真作[オオツシンサク]
1945年大阪府生まれ。75年東京都立大学人文科学研究科仏文学専攻博士課程中退。西欧社会思想史専攻。甲南大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。