出版社内容情報
「私はレヴィナスによって現象学に導かれた」(サルトル)。フッサールの現象学的哲学の基本諸概念をフランスに初めて紹介し、現象学的思索の視野を拡大し、さらに現象学を乗り超えんとして現代思想に多大な刺激と影響を与えたレヴィナスの思考の原点。フランスの現象学運動の方向を決定づけた歴史的な書。
目次
緒論
第1章 自然主義的存在理論と哲学の方法
第2章 現象学的存在理論―意識の絶対的存在
第3章 現象学的存在理論(承前)―意識の志向性
第4章 理論的意識
第5章 直観
第6章 本質直観
第7章 哲学的直観
結論
著者等紹介
レヴィナス,エマニュエル[レヴィナス,エマニュエル] [Levinas,Emmanuel]
1906年リトアニアに生まれる。1923年から30年までフランスのストラスブール大学で哲学を学ぶ。この間、1928年から29年にかけてドイツのフライブルクに滞在、フッサールおよびハイデガーの下で現象学を研究、1930年フランスに帰化、第二次大戦中はナチの捕虜収容所にフランス解放まで抑留される。戦後、ポワチエ大学、パリ・ナンテール大学、ソルボンヌ大学教授を歴任。タルムード研究に取り組む一方、ハイデガー哲学との対決を通して倫理にもとづく独自の哲学を展開。1983年カール・ヤスパース賞を受賞。現代フランス思想界を代表する哲学者の一人。1995年12月25日パリで死去
佐藤真理人[サトウマリト]
1948年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科(哲学)博士課程修了。西洋近代・現代哲学専攻。早稲田大学名誉教授
桑野耕三[クワノコウゾウ]
1940年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科(哲学)博士課程修了。西洋現代哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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