出版社内容情報
M.メルロ=ポンティ[メルロ ポンティ モーリス]
著・文・その他
中島 盛夫[ナカジマ モリオ]
翻訳
目次
緒論 古典的偏見と現象への復帰(「感覚」;「連合」と「追憶の投射」;「注意」と「判断」;現象の領野)
第1部 身体(客体としての身体と機械論的生理学;身体の経験と古典的心理学;自己の身体の空間性と運動機能;自己の身体の総合;性的存在としての身体;表現としての身体と言葉)
第2部 知覚された世界(感覚すること;空間;他人と人間的世界)
第3部 対自存在と世界における(への)存在(コギト;時間性;自由)
著者等紹介
メルロ=ポンティ,モーリス[メルロポンティ,モーリス] [Merleau‐Ponty,Maurice]
1908年生まれ。エコール・ノルマル卒業後、多くのリセーで教えるとともに、エコール・ノルマルでも教壇に立つ。戦後リヨン大学、ソルボンヌ教授を経て、1952年コレージュ・ド・フランス教授となる。1945年サルトルとともに雑誌『現代』を主宰し、実存主義の運動を理論的に指導したが、1952年サルトルと決裂し同誌を去る。1961年不慮の死
中島盛夫[ナカジマモリオ]
1922年横浜市生まれ。東京大学文学部卒。横浜市立大学名誉教授。1996年3月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みき
14
経験主義が特別視する実験科学も、「我思う、故に我あり」も、どちらも先立って知覚が存在していて、その知覚を可能にする先立つ何かしらを明らかにしなければならない、というテーマで、身体、空間、時間、そして自由まで論じている。超越論的還元ってこうやるのかー、自分が世界に望む存在であることをカッコ入れするってこうやるのかー、頭いいなー、と思いながら読んだ。これ自体、現象学的研究の具体的方法になっていて勉強になるけど真似できるかどうかは別だ、すごすぎ。2023/03/15
Visor
0
分からんなあと思いながら、ふとわかる瞬間だけをつかむように、脳を通過させていった。突き詰めるとそのあたりは脳科学・神経科学で解明されてるんじゃないかという部分もあり、現象学は科学に先行する学問である点に一理は認めつつも、世の中を明らかに駆動させているのはエレクトロニクス、コンピューター、インターネットで。。といいつつ、現象学がソフトパワーとして、キリストや釈迦の思想のように世界を形作っている面はあるのだろうなとは思う。2023/12/04
Kanou Hikaru
0
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