出版社内容情報
世界が「盲目的な生への意志」の相争う舞台であり、そこで演じられる私たちの人生が苦しみに満ちているのならば、そんな人生とどう向き合えばよいのだろうか? 初期から晩年までのショーペンハウアーのテクストをその成立に即して精確に読み解き、従来の解釈史が重ねてきた誤読を退けつつ、意志と表象の枠組み、ペシミズムや同情の倫理の本義を正す。哲学者の一貫性と全体像を提示する研究の集大成。
【目次】
はじめに
序論 ショーペンハウアー研究の新時代
第1節 〈若きショーペンハウアーの発見〉によるショーペンハウアー像の転換
第2節 『ショーペンハウアー全集』編集上の問題
第3節 『根拠律』第一版の構成・内容と、その重要性
第1部 〈表象としての世界〉の構造と〈意志としての世界〉の導出
第1章 表象論の再構築
第4節 表象一元論の確立──直接表象と全体表象
第5節 以上の表象論は日本語文献では従来どのように扱われてきたのか
(1)二次文献
(2)『根拠律』の日本語訳
第6節 補論1 『根拠律』の英訳
第7節 補論2 ドイセン『形而上学の基本』
第8節 主著正編以降、表象論の基本構造に変更はないのか
(1)『講義録』での議論
(2)『根拠律』第二版における全体表象
第9節 表象一元論の徹底──イデー論の形成
(1)プラトン的イデー
(2)イデー論としての幾何学
(3)〈謎解き〉としてのイデー論読解
第10節 補論3 イデー論に至る、幾何学の道とは別の道の可能性
(1)カントを経由した可能性
(2)ゲーテを経由した可能性
第11節 以上の全体表象論理解に対する疑義の検討
第12節 天才と狂気──もう一つのイデー論
第2章 意志論と自然哲学
第13節 表象から意志へ──物自体としてのイデーと物自体としての意志
第14節 超越論的意志論──認識および行為の制約という意志の二つの契機
第15節 意志の弁証的契機のさらなる検討
第16節 意志と身体
(1)意志と表象の結節点としての身体──意志の客体性
? 意志作用と身体活動の関係に基づいた、意志と身体の同一性の主張
α.ショーペンハウアーの根本洞察
β.三重の意志概念
? 苦痛ないし興奮に関する議論に基づいた、意志と身体の同一性の主張
(2)生理学的身体
(3)超越論的身体──直接的客観
第17節 意志と物質
(1)ショーペンハウアーの物質論に対する従来の批判
(2)抽象概念としての物質
(3)意志の可視化としての物質
第18節 自然哲学における意
内容説明
哲学解釈の新次元を拓く!世界が「盲目的な生への意志」の相争う舞台であり、そこで演じられる私たちの人生が苦しみに満ちているのならば、そんな人生とどう向き合えばよいのだろうか?初期から晩年までのショーペンハウアーのテクストをその成立に即して精確に読み解き、従来の解釈史が重ねてきた誤読を退けつつ、意志と表象の枠組み、ペシミズムや同情の倫理の本義を正す。哲学者の一貫性と全体像を提示する研究の集大成。
目次
序論 ショーペンハウアー研究の新時代
第1部 〈表象としての世界〉の構造と〈意志としての世界〉の導出(表象論の再構築;意志論と自然哲学)
第2部 同情倫理学の射程と意志否定論の帰趨(倫理、国家、歴史;意志の否定、無、意志の自由)
著者等紹介
齋藤智志[サイトウサトシ]
1962年生。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。杏林大学外国語学部教授。哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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