情理論―思想と文芸の基層

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情理論―思想と文芸の基層

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  • サイズ 46判/ページ数 440p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784588130465
  • NDC分類 121
  • Cコード C1010

出版社内容情報

日本の思想とは何か。古代国家の誕生、記紀万葉の成立から江戸国学の生成、西洋近代の受容から大戦をへて今に至るまで、この国の人々の生と死と愛の根底を貫いてきたものは何だったか。西洋哲学と東洋的論理の両者に通じる著者が、物語、理性、神話、理念、文芸、性愛、仏法の各主題から、私たちを統べる情と理の働きをいかなる幻想もなしに照らし出す。ものごとに即して思索しうるための必読書。


【目次】

第一章 ものがたり論



1 客観史学への志向



2 物自体の不確定性



3 過去そのものの非在



4 ものがたりとしての歴史



第二章 理性論



1 坂田三吉対AI



2 ヘーゲル的理性主義



3 理性的愛



4 理性の限界



第三章 神話論



1 レース・プーブリカという理念



2 夢と神話



3 国家のものがたりとしての神話



4 人権神話



第四章 理念論



1 論理実証主義の言語哲学



2 言語の一次元への限局



3 理想論的自由



4 永遠平和



第五章 文芸論



1 歌の伝統



2 国学の文芸観



3 文芸の自律性



4 沈黙の豊潤



第六章 性愛論



1 「恋」の原義



2 「一」性の真義



3 逸脱行為の生物学的問題性



4 売春の権利?



第七章 仏法論



1 日本仏法の「日本」



2 無我の思想



3 大乗の論理



4 純粋浄化作用としての浄土



5 情性の理



あとがき

内容説明

本論考の目的は、思想や文芸が発起する人間的情意の原処の風光を、いくつかの視点からまなざすことにある。それは、つまるところ、理と情、すなわち推論能力たる理性と、感受能力としての情性とが、いかなる形でない合わされるのかを問うことに帰結するであろう。純理的な思想や文芸など、この現実世界にありうべくもない。純粋に情的な思想や文芸も成り立たない。(…)けれども、理性の限界がたとえあらわに示されようとも、人間という生きものは、みずからの無力さの前に呆然とたたずんだりはしない。人間は、理性の限界を乗り超えるための言語的手段を心得ている。その手段とは、神話(ミュトス)という、一見古めかしく見えて実はいつも新しい「ものがたり」の創出にほかならない。

目次

第一章 ものがたり論
第二章 理性論
第三章 神話論
第四章 理念論
第五章 文芸論
第六章 性愛論
第七章 仏法論

著者等紹介

伊藤益[イトウススム]
1955年京都市生まれ。1986年筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科修了(文学博士)。淑徳大学助教授、同教授、筑波大学哲学・思想学系教授などを経て、筑波大学名誉教授。主要著書:『ことばと時間―古代日本人の思想』(大和書房、日本倫理学会和辻賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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