内容説明
選び抜かれた8人のプルースト論を縦横無尽に解き明かす、前人未到の野心的企て!
目次
第1章 ヴァルター・ベンヤミン 隠喩
第2章 ジョルジュ・バタイユ 悪
第3章 エマニュエル・レヴィナス 他者
第4章 ロラン・バルト 愛
第5章 ポール・ド・マン アレゴリー
第6章 ルネ・ジラール 欲望
第7章 ジル・ドゥルーズ 差異
第8章 J.ヒリス・ミラー 情念
著者等紹介
土田知則[ツチダトモノリ]
1956年、長野県に生まれる。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、千葉大学大学院人文科学研究院教授。専門はフランス文学・文学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mada
1
プルーストの弟子に恋人ができ「彼女と僕は愛で分かりあえているんです」と言った時に「恋の本質は心の交流でなく断絶だろ!」とプルーストがキレてスリッパで追い払った話がおもしろかった。ただ思想の概説をするだけでなくこういった周辺情報なども多分に書かれている点が評価高い。いずれにせよどのシーンが現代思想で引用されがちかという一番気になるところが知れて良かった2023/10/26
いなろ
1
そういう読みもできるのかと色々気づきがあっておもしろかった。プルーストを再読したくなる。思想から文学が生まれるという従属関係を想定して論をすすめるのではなく、文学と思想を併置して両者は相互に影響しあっているというスタンスで説明していていいと思った。2021/06/19
Э0!P!
0
ド・マン 読むことの不可能性2022/07/06