出版社内容情報
全八巻が今年三月末に全巻完結した。七八年に第一巻「彗星雑考」が出て以来だから、足かけ二十年の仕事になる。最終巻の第八巻を本屋の店頭で見てびっくりした。菊判で、厚さ十一センチ(二分冊)、持ってみると、重さ三.四キログラムもある.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 169頁、より)
内容説明
多くの敵と凄絶な論戦を繰り広げ、理性と信仰の妥協・調停を一切拒んで、苦悶の中から重い問いかけを最後の日まで発し続けたベール最晩年の哲学的・神学的論争文書の全貌。やがてライプニッツが『弁神論』を著わす原因となった「反楽天主義」の知られざる古典。