目次
1 一四五二‐一四八二年
2 一四八一‐一四九〇年
3 手記
4 『絵画論』
5 一四八五‐一四九六年
6 一四九七‐一五〇三年
7 一五〇三‐一五〇八年
8 一五〇八‐一五一三年
9 一五一三‐一五一九年
著者等紹介
クラーク,ケネス[クラーク,ケネス] [Clark,Kenneth]
1903年生まれ。現代イギリスの美術史家。オックスフォード大学を卒業後、フィレンツェでベレンソンに師事し、イタリア美術を研究。1931‐33年アシュモーリアン博物館美術部長。34‐35年ロンドン国立美術館館長。46‐50年および61‐62年オックスフォード大学教授。53‐60年英国アーツ・カウンシル議長。54‐57年独立テレビ協会(ITA)会長。69年ヨーク大学学長。同年一代貴族として男爵に叙せられる。1983年3月死去
丸山修吉[マルヤマシュウキチ]
1918年生まれ。1940年東京外国語学校英語部卒業。元法政大学教授
大河内賢治[オオコウチケンジ]
1917年生まれ。1940年東京外国語学校英語部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
7
ダ・ヴィンチ研究を専門とし、膨大な既成の研究資料と向き合う著者は、手稿とデッサンに立ち戻り、何度も解読する姿勢で本書を書いたという。本書を読むと、ダ・ヴィンチの身体の動きやそれを包む空気感を感じて自らの筆致に込めるほど、官吏風と自称する著者の文体が奔放な解釈を生み出すように見える(「リッタの聖母」に関する矛盾を解決しようとするイタリア語解釈は無理矢理に見えなくもない)。が、この大胆さは、史実を超えて言い表し得ぬものを感じることへと出会い続けるかのようだ。この物語で発展したのは、著者の美的感性かもしれない。2024/10/22