叢書・ウニベルシタス
カバラとその象徴的表現 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588099441
  • NDC分類 199
  • Cコード C1310

目次

第1章 宗教的権威と神秘主義
第2章 ユダヤ教神秘主義における『トーラー』の意味
第3章 カバラと神話
第4章 カバラ儀礼における伝統と新しき創造
第5章 ゴーレムの表象

著者等紹介

ショーレム,ゲルショム[ショーレム,ゲルショム][Scholem,Gershom]
1897‐1982年。ベルリン生まれのイスラエルのユダヤ学者。ドイツの大学で数学・物理学・哲学を学ぶ。シオニズム青年運動のグループに加わりパレスチナへの道を志向。1923年以降はエルサレムに移住。1933‐65年エルサレムのヘブライ大学のユダヤ神秘主義及びカバラー学の教授。この分野の世界的権威。1958年ユダヤ研究にたいする「イスラエル賞」をはじめ、68‐74年イスラエル科学人文学アカデミー会長、75年以降西ベルリン芸術アカデミー会員等、数々の顕彰に輝いた。生涯ユダヤ精神の精髄を説きつづけ、ドイツ・ユダヤ人史への厳しい批判と姿勢を堅持

小岸昭[コギシアキラ]
1937年生まれ。ドイツ文学専攻。京都大学名誉教授

岡部仁[オカベヒトシ]
1947年生まれ。東京都立大学院修士課程修了。ドイツ文学専攻。元東京都立大学教授。2003年11月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
周到に多神教的神話を排除し一神教のシステムを作り上げたユダヤ教は、ゾーハルの出現とルーリアの著作によって「神話の蜂起」が起こり、同時に大衆化を始める。その原動力はグノーシス主義にある。このヘレニズム(ギリシャ)的解釈はカバラに入り込み、正統解釈においても悪魔、悪霊、悪鬼を生み出して「裏側の世界」を作り、神の祈りを吹き込んで動く土人形の形象へと至る。本書終盤、ゴーレムのエピソードにアダムの創造を重ねる著者はさらに、土から生まれ土に帰る人間という循環的な神話宇宙を、ユダヤ教の唯一神の宇宙創造の瞬間にも見出す。2021/09/06

Z

2
ユダヤ教、神秘主義の解説では、ないと思う。むしろ読んで面白かったのは、16 世紀以前の思考のため、人間界と、神や神秘的な世界とをわけてしこうするのだか、神の摂理の考察と、日常の戒律や、作法に宗教の法を分けると、日常に関する法と神の摂理との、調和に不和が生じるといるところ。(明示的に本文にでてない)。16世紀の歴史や、宗教運動を見るとき、その視線から見れそう。ユダヤ教とはどういうものか、知りたければ、ウェーバーとか読まなきゃいけないのか。知りたいものが読めなかったのは、残念だったが、上記の観点getでgoo2014/08/25

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