叢書・ウニベルシタス
死にゆく者の孤独 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 146p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588099304
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C1336

目次

死にゆく者の孤独
老化と死―その社会学的諸問題の考察

著者等紹介

エリアス,ノルベルト[エリアス,ノルベルト][Elias,Norbert]
1897年ブレスラウ(現ポーランド)生まれのユダヤ系ドイツ人の社会学者。ブレスラウ、フライブルク、ハイデルベルクの各大学で医学・哲学・心理学を修め、ヤスパース、フッサールらに学ぶ。フランクフルト大学で教鞭をとった後、パリ、ロンドンで教職につき、ガーナ大学教授もつとめた。フランクフルト大学名誉教授。1977年に第1回アドルノ賞を受賞。1990年死去

中居実[ナカイミノル]
1948年生まれ。74年東京大学文学部独文科卒業。76年東京都立大学人文学部大学院修士課程修了。現在、首都大学東京教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coaf

7
得るところがなかった2013/05/08

ひろゆき

3
社会学者による現代の死のデッサン。性教育が積極的に取り組まれている一方で、死については正面から考えることは抑圧される。死者は汚物を下水管に流すように忌避され、特に子供からは隔離される。戦争が少なくなり、医療が進歩するに従い、ますます唯一無二の窓のないモナドのような「私」は肥大化し、その消滅を恐怖する。それをどう納得するか。この本の結論は…まあこんなものか、と。決して救いを与えるのが目的のものではないので。2012/10/25

Go Extreme

1
死は「他人事」とされ、抑圧・隠蔽されている 死にゆく者は「未亡人のような孤独」を経験する 死を語ることが最大のタブーとされる現代社会 死は「技術的な問題」に還元されがちである 生きながらの死、生きているのに存在しないように扱われる孤独 死の非神話化とは、死を神秘化せず、ありのままの事実として見つめ直す倫理的態度 死の意味を個人の「私事」ではなく、人間社会の根本的問題として再認識する 死を語ること、死を共有すること、死に寄り添うことの重要性 「共通体験的理解」こそが孤独を和らげる唯一の道である 2025/04/03

0
社会で医療が浸透するようになってから、死にゆくものは孤独の中での死を余儀無くされているみたいである。2015/08/01

ねぎとろ

0
死に対するアリエスのロマン主義的な中世観への批判から始まり、かつての人々と現代の我々との感情表出のコードの違いを文明化の過程論から説明する。 これ、若い時に読んでも実感として理解が難しかったろうなと思う。中年の今読むと、死を前にした人に対する我々の居心地の悪さとか、そういう説明が理解しやすくなる。2019/10/25

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