感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nranjen
5
最近、一度読んだだけではその本を読んだことにはならないのではと悩み続けている。とはいってもこの本も付箋だらけにして読んだ。章ごとにテーマが分かれていて、非常にわかりやすい。日本語訳に際して背景情報が記されるというリクールの気遣いが嬉しい。物語に関しては実に刺激的で興味深い。倫理道徳はついていくのに必死で、内容を捉えられていたのか疑問だ。ともかく自分に関して言えば、一度読んだだけでは、何がどこに書かれているか、ということ以外、自分が知っている情報を単に読み取っているだけなのではないかと思う。再読必須。2021/06/29
singoito2
3
あえて一言で言うと、責任主体としての自己を他者との関係の中で、どう位置づけるか、という本だけど、それだけでは済まないところがリクール。非常に間口が広い。受苦が自己を規定するという文脈で日本の哲学者、久重忠夫に言及しているので、読んでみようと思います。2021/10/18
コマイヌ
0
アイデンティティには自己性と同一性が含まれる、自己の身体、他人、良心(受動性の経験) 自己同一性の自己性と同一性の区別は良い、自己性と同一性を繋ぐのに倫理を持ち出す必要があってはほしくないな…2016/12/20