出版社内容情報
自由と決定論をめぐる単純な二項対立を脱却し,心と脳との関係,神経科学と量子論という新たな視角から独自の〈生の哲学〉を提示して哲学の根本問題を平易に説く。
内容説明
人間の選択や行為は因果的に決定されているのか?人間にとって自由とは、責任とは何か?―自由と決定論という哲学上の根本問題を平易に説き明かしつつ今日の哲学的状況を明快に浮き彫りにした「哲学入門」の書。自由と決定論をめぐる、両立論か非両立論かという従来の単純な二項対立を脱却し、心と脳との関係、神経科学と量子論という新たな視角から、独自の「生の哲学」の精髄を示す。
目次
序章 疑わしい二つの立場
第1章 真の結果と、そうでない結果
第2章 心と脳との関係
第3章 因果的作用か、原初的作用か
第4章 人間の行為
第5章 神経科学と量子論
第6章 決定論は自己矛盾をおかしているか
第7章 「狼狽」と「頑強」
第8章 両立論と非両立論
第9章 「肯定」
第10章 処罰などの社会的慣習



