出版社内容情報
克明な観察と物語性豊かな体験をもとに夜明け前のアラビアを活写した古典的紀行。苛烈な自然と凄惨な歴史,ベドウィンの習俗やハレムの生活,巡礼の実態等を描く。
内容説明
1878~9年、まだ異教徒を容易に近づけなかったアラビアの奥地に宗教的情熱にも比すべきあこがれを抱き、近代白人女性として初めて入りこんだレディ・アン・ブラントの紀行。ベドウィンの青年の嫁選びに仲人を務める話、ハーイルの首長の歓待を受け、ハレムを訪れて過ごした日々、ペルシアの大巡礼団の実態、そしてアラビア高原の苛烈きわまりない自然とその凄惨な歴史―。詩人バイロンの孫娘として生まれ、著名なアラビスト、ウィルフリド・ブラントの妻であった著者が、克明な観察と物語性ゆたかな体験をもとにアラビア半島の夜明け前を記録する。
目次
ダマスカスにて
出発からメザリーブまで
ドルーズの国
アラビアに入る
略奪(ガズウ)の体験
ジョーフのオアシス
縁談をまとめる
大ネフード砂漠
あこがれのネジュド
ハーイル―イブン・ラシードの都〔ほか〕
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