出版社内容情報
楔形文字を手がかりに,文書・法典・科学の理性的世界と卜占・宗教・神話の想像力世界,双方の記号群を見事に解読して,驚くべき豊かな人類最古の精神世界へ誘う。
内容説明
本書は、アッシリア学の意義および古代中近東文字の解読史を語りつつ、楔型文字、夢占い、身代わり王、ハンムラビ法典、自由恋愛、宗教、宇宙創造論、死の神話等々、残された記号群を鮮やかに解読して、理性と想像力の驚くべき豊かな精神世界へと誘う。
目次
第1部 アッシリア学(無用な学問のための弁明;アッシリア学とわれわれの歴史 ほか)
第2部 文字(1800年から1930年にかけての古代中近東文字の「解読ラッシュ」;備忘手段から文字へ ほか)
第3部 「理性」―機構と精神構造(夢占い;卜占と科学的精神 ほか)
第4部 「神々」―宗教(宗教体系;知性と権力の技術的機能―エンキ/エア ほか)