出版社内容情報
ゲイの潜在から顕在へ,さらにその遍在が生み出す逆説的不在を説き,ゲイのアイデンティティを論じつつ,その欲望の昇華の様態を分析して新たな快楽の方向を探る。
内容説明
フランス文学研究者・文芸批評家であるとともに、自身ゲイである著者によるゲイの「存在論」、その「欲望の美学」の探求、ゲイの潜在から顕在・存在への移行を概観し、ゲイの遍在が生み出す逆説的不在をアイロニーを込めて説く。さらにフーコーとフロイトを引き合いにゲイのアイデンティティを論じるとともに、ジッド、プルースト、ジュネらの作品を読み解きつつ、ゲイの欲望とその昇華の様態を分析して新たなる快楽の方向を探る。
目次
プロローグ 「わたしたち」
1 ゲイの存在
2 ゲイの不在
3 ゲイの父さん
4 ゲイのアウトロー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なめこ
0
難解だった。行きつ戻りつ結局読むのに二週間くらいかかってしまったので、ベルサーニの他の著作ともあわせてそのうち再読したい。理解したとは口が裂けてもいえないけれど、なんとも魅力的ないかがわしさで、特に最終章のプルーストやジュネに対する読解がおもしろかった。ただ、クィア批評に通じたひとが訳すとまた違うのかなあという気もした。2015/10/21
佐藤
0
人権か抵抗主体か、という二元論に陥りがちなエイズの言説において、あくまでホモセクシュアルとは否定性である、主体の解体ということにポテンシャルの重きを置くのがオリジナルに思えた。苦悩が物語的昇華に還元されるのではなく、苦悩はあくまで苦悩、否定性が翻って肯定性に止揚されることはないのだ、という反弁証法的な視座は腹が据わっていて愉快でもある。2026/01/07
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