出版社内容情報
〈お雇い〉英国人の日本での活躍,渡英留学生たちの彼の地での見聞と生活を掘り起こし,両国間の〈異花受精〉の具体相から,国際理解と文化伝播のありようを考察。
内容説明
イギリスは明治日本の近代化と発展に最も大きな影響を与えた国である。外交、商業・金融、鉄道・電信・造船などの技術、教育等々の分野で貢献したイギリス人たちの業績とその日本での生活を描く一方、岩倉使節団はじめ日本人留学生らの努力と彼の地での生活の模様を掘り起こす。進んだ技術や思想を教え、伝え、そして学ぶことに情熱を燃やした両国の若き群像を見事に描き、合わせて近代化の過程における技術移転や市場競争、ネットワーク形成の問題に、豊富な資料を駆使して光を当てる。
目次
第1部 日本におけるイギリス人―好機の模索(外交官と領事;商人と銀行家;灯台・鉄道・電信・鉱山の技術者 ほか)
第2部 イギリスの日本人―専門知識の模索(岩倉使節団;教育倫理の確立;留学生 ほか)
第3部 イギリス側の推進者たち(商業と学問のネットワーク;特許権者および特許使用権を受けた人々;博覧会、デザイナー、建築家;一つの共同作業―日本側の立場で?)