出版社内容情報
1880?1918年における科学技術の発展と新たな文化の展開は,人々の時間認識.経験といかに直接的.間接的に関わったか。変貌する時間の姿を鮮やかに描く。
内容説明
19世紀末から第一次世界大戦にかけての、科学技術と文化における飛躍的な革新と、それにともなう時間・空間にかかわる認識と経験の変化を論じた『時間と空間の文化』の前半。電信・電話、無線通信、X線、映画、自転車、鉄道、飛行機などの発明と発見、意識の流れの文学、精神分析、キュビズム、相対性理論、時間論の哲学などの展開は、人びとの時間認識・経験にいかに直接的に、あるいは間接的にかかわったか。広範な分野の資料を提示しながら、目には見えない“時間”の姿を描き出す。
目次
序章
第1章 時間の性質
第2章 過去
第3章 現在
第4章 未来
第5章 速度
著者等紹介
カーン,スティーヴン[カーン,スティーヴン][Kern,Stephen]
1943年、ロスアンジェルスに生まれる。1964年、バークレイのカリフォルニア大学で歴史学の学士号を取得。1966年から70年にかけてコーネル医科大学の精神医学史研究班に所属、学位論文「フロイト幼児心理学の出現―1880‐1910」を執筆。1970年、コロンビア大学で歴史学の博士号を得る。同大学の歴史学指導教官を経て、現在、ノーザン・イリノイ大学で歴史学の助教授を務める
浅野敏夫[アサノトシオ]
1947年に生まれる。茨城大学文理学部英文学科卒業。現在茨城キリスト教大学短期大学部教授。現代アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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