りぶらりあ選書
時間の文化史―時間と空間の文化:1880‐1918年〈上巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 218,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588021381
  • NDC分類 209.6
  • Cコード C1322

出版社内容情報

1880?1918年における科学技術の発展と新たな文化の展開は,人々の時間認識.経験といかに直接的.間接的に関わったか。変貌する時間の姿を鮮やかに描く。

内容説明

19世紀末から第一次世界大戦にかけての、科学技術と文化における飛躍的な革新と、それにともなう時間・空間にかかわる認識と経験の変化を論じた『時間と空間の文化』の前半。電信・電話、無線通信、X線、映画、自転車、鉄道、飛行機などの発明と発見、意識の流れの文学、精神分析、キュビズム、相対性理論、時間論の哲学などの展開は、人びとの時間認識・経験にいかに直接的に、あるいは間接的にかかわったか。広範な分野の資料を提示しながら、目には見えない“時間”の姿を描き出す。

目次

序章
第1章 時間の性質
第2章 過去
第3章 現在
第4章 未来
第5章 速度

著者等紹介

カーン,スティーヴン[カーン,スティーヴン][Kern,Stephen]
1943年、ロスアンジェルスに生まれる。1964年、バークレイのカリフォルニア大学で歴史学の学士号を取得。1966年から70年にかけてコーネル医科大学の精神医学史研究班に所属、学位論文「フロイト幼児心理学の出現―1880‐1910」を執筆。1970年、コロンビア大学で歴史学の博士号を得る。同大学の歴史学指導教官を経て、現在、ノーザン・イリノイ大学で歴史学の助教授を務める

浅野敏夫[アサノトシオ]
1947年に生まれる。茨城大学文理学部英文学科卒業。現在茨城キリスト教大学短期大学部教授。現代アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

73
時間と空間は絶対的なものだと仮定。20世紀が、理論の転換点。 時間と空間の転換点を、文化史として綴っている。 ps. 野口 悠紀雄著 「続「超」整理法・時間編―タイム・マネジメントの新技法 」 の参考文献に本書を掲載。2014/06/08

午後

2
19世紀末から第一次世界大戦までの時期における技術革新に伴う時間・空間認識の変容と、その社会的・政治的・文化的影響を、多様な資料を引用しながら分析していく刺激的な大著。上巻では、この時期の時間認識の変容について、電話や無線、鉄道や自動車の発明、蓄音機・映画・ラグタイム音楽の誕生、世界標準時の設定、相対性理論、ベルクソンの時間哲学、ウェルズの未来小説やジョイスの『ユリシーズ』、未来派・キュビズムの美術、タイタニック号の沈没、テイラー・システムなど、同時代のさまざまな社会・文化現象を横断的に分析している。2022/04/04

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