出版社内容情報
18世紀半ばから20世紀初頭まで、ドイツ思想界の主要な潮流をなした歴史主義の思考はどこで始まり、どのように展開し、いかなる遺産をもたらしたのか? この巨大な問いに、思想史の大家が正面から応答した瞠目の書。個別と普遍の間を往還しつつ、歴史の理論の構築に挑んだ13人の哲学者・歴史家のテキストを中心に徹底読解し、その知られざる影響/競合関係を浮き彫りにした大著。
【目次】
前書き 【渡辺訳】
序 論 歴史主義の概念とコンテクスト 【辻・渡辺訳】
1 知の革命
2 科学としての歴史学
3 歴史主義と啓蒙主義
4 歴史的知識の問題
5 社会的・歴史的なコンテクスト
6 歴史主義の危機?
第1章 クラデニウスと新しい歴史学 【田村訳】
1 ドイツのヴィーコ
2 解釈学という基礎
3 新しい学への動機
4 歴史の概念
5 観点主義
6 行為についての説明
7 歴史的ピュロン主義に対抗して
第2章 ユストゥス・メーザーと歴史主義のルーツ 【伊勢・田村訳】
1 メーザーと歴史主義の伝統
2 初期の教育事情
3 若きメーザーは啓蒙主義か
4 道徳論
5 啓蒙主義への反発
6 オスナブリュック史
7 自然法への忠誠
第3章 ヘルダーの歴史主義、その生成と展開 【渡辺訳】
1 ヘルダーと歴史主義の伝統
2 人間学と歴史
3 美学と歴史
4 良心の危機
5 歴史記述の方法と問題
6 言語の起源
7 世捨て人とその小部屋
8 もう一つの歴史哲学
9 日の光のもとへ再び
10 『人類歴史哲学考』──第一部と第二部
11 『人類歴史哲学考』──第三部と第四部
第4章 変幻自在の人、 フンボルト 【辻訳】
1 歴史学のベーコン
2 初期の歴史哲学
3 フンボルトの個体性概念──源泉と起源(fons et origo)
4 自然法にまつわるアンビヴァレンス
5 新古典主義と解釈学
6 人間学の目的と方法
7 時代精神
8 頑固な古典主義者
9 言語哲学
10 歴史家の仕事
第5章 サヴィニーと歴史法学派 【渡辺訳】
1 サヴィニーと自然法の伝統
2 若きロマン主義者
3 カントに対する初期の批判
4 最初の講義



