出版社内容情報
連続殺人犯ハールマン事件の報道や、女性解放運動、成人教育をはじめとするさまざまな社会活動に身を投じ、最後はナチ党員の手で暗殺されたドイツのユダヤ人思想家、テオドール・レッシング(1872?1933)。ヨーロッパの反ユダヤ主義の歴史に見られる、ユダヤ人自身による反ユダヤ主義的な「自己憎悪」現象の原因を、6人の知識人の生涯から考察し、救済への道を模索した1930年発表の重要作。著者初の邦訳書。
内容説明
ヨーロッパの反ユダヤ主義の歴史に見られる、ユダヤ人自身による反ユダヤ主義的な「自己憎悪」現象の原因を、6人の知識人の生涯から考察し、救済への道を模索した1930年発表の重要作。待望の初邦訳。
目次
入口(東方のユダヤ人の運命/意味づけとしての歴史/罪の問題;西方のユダヤ人の運命/階級闘争/反ユダヤ主義とシオニズム;自己憎悪の心理学と病理学/自己憎悪の論理と道徳/預言者と詩篇作者;虚空の人間/六人の象徴的形姿/現代からの諸例;自己憎悪の苦しみ/その三つの道/治癒)
六人の生の物語(パウル・レー;オットー・ヴァイニンガー;アルトゥール・トレービッチュ;マックス・シュタイナー;ヴァルター・カレー;マクシミリアン・ハルデン)
円蓋
著者等紹介
レッシング,テオドール[レッシング,テオドール] [Lessing,Theodor]
1872年、ハノーファー生まれのドイツのユダヤ人思想家。ハノーファー工科大学私講師。ショーペンハウアー、ニーチェ、クラーゲスの影響を受けた哲学者。また先駆的社会変革の活動家。ヴァイマール共和国時代の混乱期に時代精神を厳しく批判するエッセイや時評を多数発表した。シオニストにして社会主義者でもあった。1933年、亡命先のマリエンバートでナチの刺客により暗殺された
田島正行[タジママサユキ]
1949年生まれ。元明治大学教授。専門は近代ドイツの文学・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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takao