出版社内容情報
レザ・モサイェビ[モサイェビ レザ]
編集
石田 京子[イシダ キョウコ]
監修/編集
舟場 保之[フナバ ヤスユキ]
監修/編集
高畑 菜子[タカハタ ナコ]
翻訳
田原 彰太郎[タハラ ショウタロウ]
翻訳
平出 喜代恵[ヒラデ キヨエ]
翻訳
内容説明
貧困な戦争の絶えない世界で、いまなお喫緊の実現課題である「人権」。その思想的根拠を与えたとみなされる哲学者カントはしかし、道徳や政治や法をめぐる著作において、決して現代的な意味での「人権」を思索していたわけではなかった。カント哲学が今日の課題に寄与しうる点を明確にするとともに、齟齬や欠落を生じる難点も摘出することで、倫理学・法哲学の現在を読み直す12本の論文集。
目次
1 人権―カントとともに(「生得的権利は唯一である」。カントに人権の哲学はあるか;人権を根拠づける原理―カントにおける内的な法義務という概念;人権の根拠としての自律;カントの法哲学は人間の尊厳を必要とするか;カント、社会的人権、援助義務;カントによる歓待の権利を再生する試み)
2 人権―カントなしで(も)(カントの法概念とその義務論的基礎;カントにおける人権の問題;人間性の権利と人権)
3 インスピレーションとしてのカント(人権の意味と基礎―カント的構成主義のパースペクティヴ;自己要求として自己自身の人権を主張すること)
著者等紹介
モサイェビ,レザ[モサイェビ,レザ] [Mosayebi,Reza]
ボーフム・ルール大学高等研究所有期研究員(哲学1)。チュービンゲンで博士号を取得後、ハーヴァード大学(アメリカ合衆国)訪問研究員などを務める。主な研究領域は道徳哲学と法哲学、政治哲学の複合領域、メタ倫理学、カント哲学
石田京子[イシダキョウコ]
1979年生。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(哲学)。現在、慶應義塾大学文学部准教授
舟場保之[フナバヤスユキ]
1962年生。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(文学)。現在、大阪大学大学院人文学研究科教授
高畑菜子[タカハタナコ]
1987年生。新潟大学大学院現代社会文化研究科博士後期課程単位取得退学。現在、新潟大学教育学部非常勤講師
田原彰太郎[タハラショウタロウ]
1978年生。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、茨城大学人文社会科学部准教授
平出喜代恵[ヒライデキヨエ]
関西大学大学院博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、関西大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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