出版社内容情報
19世紀前半突如パリに出現し、多くの青年男女の心を捉え、ヨーロッパ社会に一大旋風を巻き起こしたサン=シモン主義運動の指導者、プロスペル・アンファンタンとは誰か。社会主義者として男女平等の提唱、人材の適材適所論を展開し、実業家としてスエズ運河やナイル川ダムの構想を発表、パリの鉄道敷設に邁進し、預言者としてユダヤ人国家の誕生を暗示した。その波瀾万丈な生涯を描く。
内容説明
19世紀前半突如パリに出現し、多くの青年男女の心を捉え、ヨーロッパ社会に一大旋風を巻き起こしたサン=シモン主義運動の指導者、プロスペル・アンファンタンとは誰か?社会主義者として男女平等の提唱、人材の適材適所論を展開し、実業家としてスエズ運河やナイル川ダムの構想を発表、パリの鉄道敷設に邁進し、預言者としてユダヤ人国家の誕生を暗示した。その波瀾万丈な生涯を描き出す。
目次
元理工科学校生 プロスペル・アンファンタン
アンファンタンとサン=シモンの邂逅
サン=シモン主義者アンファンタン
社会主義者アンファンタン
モンシニー街
メニルモンタンの冒険
物見高い裁判
獄中のアンファンタン
エジプト遠征
王侯への宣教
アルジェリアでのアンファンタン
総裁アンファンタン
アンファンタンと一八四八年二月革命
アンファンタン再び教団の先頭に立つ
アンファンタンの宗教的観念
最後の奇妙な活動
七つの顔を持つ預言者
著者等紹介
アレム,ジャン=ピエール[アレム,ジャンピエール] [Alem,Jean‐Pierre]
1912年ナンシーで生まれ、1995年パリで死去。理工科学校(エコール・ポリテクニク)卒業。本名ジャン=ピエール・ジョルジュ・アルフォンス・カロ。筆名ジャン=ピエール・アレム。推理小説家でありエッセイスト。1967年推理小説大賞を受賞。第2次大戦中、フランス国家秘密諜報局で重要な任務に就き、戦争末期からはスパイ活動に関する学識豊かなエッセイを数多く世に出した。またこれと並行して、ジャン=ピエール・アレムの筆名でポリテクニシアンやサン=シモン主義の冒険譚を発表し、さらに1963年その集大成ともいうべき『アンファンタン―七つの顔を持つ預言者』を出版した
小杉隆芳[コスギタカヨシ]
1943年生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得満期退学。豊橋技術科学大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。