出版社内容情報
科学は様々な攻撃を受けている。真理を見ようとしない人々によって批判され、時には、環境に対する災厄の道具とみなされたり、経済的観点だけで価値を考える政治体制から圧力を受けたりもする。それでも、民主主義社会は科学を必要としている。その理由を具体的な事例と研究の蓄積によって丁寧に説明し、社会における科学の役割、科学者たちの道徳的責任を問う、科学論・専門知論の第一人者によるマニフェスト。
内容説明
社会における科学の役割、科学者の道徳的責任とは?科学は様々な攻撃を受けている。真理を見ようとしない人々によって批判され、時には、環境に対する災厄の道具とみなされ、経済的観点だけで価値を考える政治体制から圧力を受けたりする。それでも、民主主義社会は科学を必要とする。その理由を、ワクチン接種、遺伝子組換え作物、気候変動などの事例から科学論・専門知論の第一人者が丁寧に説明する。
目次
第1部 導入(道徳的選択としての科学)
第2部 選択的モダニズム(科学を選ぶ;選択的モダニズム、民主主義、科学)
第3部 学術的文脈(学術的文脈における選択的モダニズム;制度的変革)
第4部 マニフェスト(選択的モダニズムと民主主義)
著者等紹介
コリンズ,ハリー[コリンズ,ハリー] [Collins,Harry]
1943年生まれ。イギリスの科学社会学者。2012年にイギリス学士院フェローに選出。現在、ウェールズのカーディフ大学特別栄誉教授。かつて、バース大学の教授職を務め、「バース学派」と呼ばれる「科学的知識の社会学」の研究者グループの中心に担った。現在は、専門知論を中心とした科学論の「第三の波」の提唱者として著名で、重力波物理学コミュニティについての研究でも知られる
エヴァンズ,ロバート[エヴァンズ,ロバート] [Evans,Robert]
1968年生まれ。イギリスの科学社会学者。現在、ウェールズのカーディフ大学教授。科学技術論(STS)の分野を専門領域として、様々な科学分野についての事例研究を中心に多くの著作や論文を公刊している。ハリー・コリンズとともに「専門知論」や科学論の「第三の波」の提唱者として有名で、コリンズとの共著を多く公刊している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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