出版社内容情報
グローバルな資本主義的市場経済が席巻し、労働条件や社会経済に対する人々の不満が増大するなか、かつてユートピアを提起し、明るい未来像も提供した社会主義は、その輝きを失った。しかし、希望なき時代の希望として、その理念の種火は活きている。社会主義を産業主義の枠組みから引き剥がし、新たな社会理論として、現代の実際の現実に見合うよう再構成する。承認論の第一人者による画期的な試み。
内容説明
自由に一緒にそして互いのためにあること。グローバルな資本主義的市場経済が席巻し、労働条件や社会経済に対する人々の不満が増大する現在、社会主義の理念を産業主義の思考の枠組みから引き剥がし、新たな社会理論に移し替え、現代の実際の現実に見合うよう再構成する。承認論の第一人者による画期的な試み。
目次
第1章 初発の理念―社会的自由における革命の止揚
第2章 時代遅れの知的構造―産業主義の精神と文化への結合
第3章 刷新の方途(1)―歴史的実験主義としての社会主義
第4章 刷新の方途(2)―民主主義的生活形式の理念
補遺 二つの受賞講演(「赤いウィーン」―社会主義的実験主義の精神について;希望なき時代の希望)
著者等紹介
ホネット,アクセル[ホネット,アクセル] [Honneth,Axel]
1949年ドイツのエッセンで生まれる。1983年にベルリン自由大学で哲学の博士号を取得。ゲーテ大学フランクフルト・アム・マイン哲学・歴史学部教授、フランクフルト社会研究所所長、国際ヘーゲル学会会長などを歴任、現在はコロンビア大学人文学部哲学科教授。フランクフルト学派第三世代の代表的存在
日暮雅夫[ヒグラシマサオ]
1958年生まれ。立命館大学産業社会学部教授。社会哲学
三崎和志[ミサキカズシ]
1963年生まれ。東京慈恵会医科大学医学部教授。哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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