叢書・ウニベルシタス<br> 暴力―手すりなき思考

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叢書・ウニベルシタス
暴力―手すりなき思考

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588011269
  • NDC分類 133
  • Cコード C1310

出版社内容情報



リチャード・J.バーンスタイン[バーンスタイン リチャード ジェイコブ]
著・文・その他

齋藤 元紀[サイトウ モトキ]
監修/編集

梅田 孝太[ウメダ コウタ]
翻訳

大久保 歩[オオクボ アユム]
翻訳

大森 一三[オオモリ イチゾウ]
翻訳

川口 茂雄[カワグチ シゲオ]
翻訳

渡辺 和典[ワタナベ カズノリ]
翻訳

内容説明

正しい「暴力」はあるのか?戦争や暴動がすぐそばにある時代に、私たちは「暴力」とどう向き合えばいいのか。早急な正当化や基礎づけ主義、ニヒリズムに抗して、自由で公平な議論の場を創り出すために、暴力をめぐる絶えざる反省、「手すりなき思考」が今こそ必要だと問いかける。暴力について深く考え抜いた5人の思想家、シュミット、ベンヤミン、アーレント、ファノン、アスマンの書物から、根源的な暴力論を切り開く。

目次

第1章 カール・シュミットのアポリア(カール・シュミットの曖昧な遺産;政治的なもの―友/敵の区別 ほか)
第2章 ヴァルター・ベンヤミン―神的暴力?(政治的文脈;法措定的暴力と法維持的暴力 ほか)
第3章 ハンナ・アーレント―権力と暴力(歴史的背景;権力と暴力の対立 ほか)
第4章 フランツ・ファノンの暴力批判(歴史的文脈;自然発生的暴力―その強さと弱さ ほか)
第5章 ヤン・アスマン―モーセ的区別と宗教的暴力(モーセ的区別;モーセ的区別の脱構築 ほか)
第6章 暴力と非暴力についての考察

著者等紹介

バーンスタイン,リチャード・J.[バーンスタイン,リチャードJ.] [Bernstein,Richard J.]
1932年生まれ。ペンシルヴァニア大学、マサチューセッツ工科大学などを経て現在はニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチに所属。主としてプラグマティズムを研究

齋藤元紀[サイトウモトキ]
1968年生まれ。高千穂大学教授

梅田孝太[ウメダコウタ]
1980年生まれ。上智大学ほか非常勤講師

大久保歩[オオクボアユム]
1972年生まれ。大阪大学文学研究科博士後期課程在籍

大森一三[オオモリイチゾウ]
1982年生まれ。東京学芸大学特任准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フム

30
「手すりなき思考」とはハンナ・アーレントが好んだ言い回しだという。アーレントが経験した全体主義の世界に限らず、現代に至るまで、暴力は私たちの身近なところに存在し続けている。そのような、暴力をめぐる絶えざる反省ー手すりなき思考ーに関わって大きな影響を及ぼした五人の思想家、シュミット、ベンヤミン、アーレント、ファノン、アスマンについて本書では取りあげている。何とも興味深い。中でも、ファノンの『地に呪われたる者』への懸念からアーレントが『暴力について』を執筆したということについて注目して読んだ。2021/02/26

テツ

12
全体主義が蔓延する世界に限ったことではなく暴力は常に人間と共にある。ハンナアレントによる「手摺なき思考」という言葉を思い出す。秩序による手摺がないとき、標がないときに、如何にして思考していくのか。考える(denken)ことによってしか善悪を見極める力は身につかず、人間はそのための努力を放棄してはならない。暴力は正当化されない。そこに逃避してはならないしそこに逃避させてしまうような社会構造はきっと間違っている。そこから距離を置くために人類は考え続けていくのだ。木端のようなぼくたちも思考を放棄してはならない。2023/11/01

∃.狂茶党

4
かしこい民による民主主義。 身も蓋も無いが、人々が自覚的に学んでいくことという穏当な結論に達するようです。 しかし、それまでの積み重ねで説得力が違います。 暴力は「怒り」に結びついたもので、時に正当化されますが、破壊行為であり、持続すべきものでは無いし、暴力ではなく、暴力を生み出す社会的仕組みを、無くさなければならない。 権力に対する欲望に、敵対者を制定させてはならない。 それが多分自由を得ることです。  そういえば、埴谷雄高が、敵を名指す党について、何か書いていたように思います。 2021/10/02

PETE

4
シュミット、ベンヤミン、ファノン、アーレントという現代の古典4人と、近年論争が盛んだったアスマンの暴力論を、この著者独特のクリアーさで、他の研究者や批評家による解釈も捌きつつ明らかにした著作。『暴力について』における酷評に反して、ファノンとアーレントが暴力の連鎖を断ち切ろうとする点で実は通じ合う所があったことを明確に示す。アスマンの一神教の暴力性について、それが抑圧されているが間歇的に発出するという解釈は、著者が執筆した当時はムスリムを念頭に置いていたのだろうが、アメリカのキリスト教にあてはまりそう。2021/02/01

KATSUOBUSHIMUSHI

1
5つの有名な文献を通して暴力の性質や限界を探っていくことで、政治による暴力の正当化をいかに判断できるかというテーマを論じた本。特にアーレントとファノンの著作の関係性を面白く論じており、ファノンの文献がアーレント流の公的な議論の具体例だとする解釈はかなり実りの多いものだと感じた。政治的な暴力に立ち向かうためのヒントを求めている人にはおすすめの本です。2022/11/18

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