出版社内容情報
男の変死体が凍った湖で見つかった頃、作家デビューしたエリカの友人に、命を脅かす脅迫状が届き始めた。そして各地で謎の青いドレスの女の目撃情報が…。北欧発大人気ミステリ第6弾。解説は太田愛氏。
内容説明
中年男性が通勤途中行方不明になり、3カ月後凍った湖で見つかった。凶器は魚をさばくナイフ。同じ頃、エリカの友人クリスチャンが『人魚』という小説で作家デビューした。しかし華やかな出版パーティの最中、謎の脅迫状が届き彼は失神する。その内容を知ったエリカは、誰かが今にも殺しそうなほど彼を激しく憎んでいると直感するのだが…。スウェーデン発、大人気ミステリ・シリーズ第6弾!
著者等紹介
レックバリ,カミラ[レックバリ,カミラ] [L¨ackberg,Camilla]
1974年スウェーデン・フィエルバッカ生まれ。デビュー作“エリカ&パトリック”シリーズ『氷姫』がヒット、続く『説教師』で大ブレイク、2005年SKTF賞「今年の作家」賞、06年度国民文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
289
エリカ&パトリック事件簿・シリーズ第6弾。これまでと変わらず、あるいは今まで以上に稠密な描写で語られる。やはり、典型的な警察小説のスタイルをとるので、読者もなかなか真相にたどり着けないし、情報すらほとんど得られない状態が継続する。なにしろ、最初の失踪事件の手掛かりがようやく得られるのに150ページ余りを要するのである。したがって、事件の全貌を組み立てるのは、もうほとんど終幕に近くなってからということになる。そして、その頃には読者にも、少なくても一連の事件の犯人はわかる。ただし、動機ということになると⇒ 2025/09/08
ケイ
110
エリカが随分と毒がなくなって、パトリックも今ひとつ活躍できないまま。しかし事件は自ずから変異して収束に向かっていくようではないか。終盤で明らかになってきた犯罪が、本当に酷すぎて、悪いものたちは罰せられるに値するだろうという気にさせられた。エリカと妹の関係は、次巻以降どうなるのかな。2021/01/25
坂城 弥生
45
ひた隠しにする過去。非道いことしたんだろうなぁと思ってたけど、本当に酷かった…2021/09/09
icchiy
21
人魚姫。最後の最後まで犯人が分からず、面白かった。事件そのものより、事件を取り巻く登場人物の関係を丹念に描くことで読ませている。なので案外かったるく感じる読者もいるかと。私的にはこの緩さとかったるさは好みであり、人間関係をおさらいしながらゆっくりと読むのが楽しくなっているこのシリーズ。 2021/02/24
練りようかん
18
個人的興味と捜査が並走する、望んた形が踏襲された第6弾。双子を妊娠中で娘の爆発泣きに苦労する2人。赤ちゃん返り手前かなと思うのだが、いつも通りのフォント違いパートも彼らの状況とリンクして、ひとつ間違えばの怖さが襲ってきた。その視点は誰なのかという不確定のどきどきに引っ張られ、巻き込まれる4人の友人全員を結びつけるものを探る展開だが、ヒントが集まってもなんだが旋回してる印象が気持ち悪く続き、残り100頁で見えた真相は苦しいものだった。メルバリパートをもっと!パトリックと2人ガッツリ休むか?次も気になる。2024/11/04




