出版社内容情報
『テンペスト』から『ロビンソン・クルーソー』『ガリヴァー旅行記』、そしてメルヴィル、ヴェルヌ、H.G.ウェルズらの諸作品を経て現代文学・映画・テレビシリーズへ。見知らぬ島に漂着した遭難者たちの冒険を描き、世界中で人気を博したこれら「島の物語」がいかにして帝国主義イデオロギーの拡大を支え、白人男性による暴力と植民地支配、新自由主義的搾取を正当化してきたかを論じる。
内容説明
『テンペスト』『ロビンソン・クルーソー』から現代小説・映画・政治的言説へ。われわれを魅了してやまない漂着物語に潜む植民地主義的かつ帝国主義的な島のトポスを剔出する。
目次
序章 島々と所有の物語
第1章 睥睨するすべてのものの君主
第2章 規律の島―白人の父権、ホモソーシャルな男性性、そして掟
第3章 飢えた食人種、貪欲な海賊、逆‐体内取り込みの恐怖
第4章 野生の最低段階へと落ちて―野人、怪物、獣性という汚れ
第5章 島の物語のパロディとクルーソー茶番劇―内部からの抵抗
第6章 アメリカ合州国という島の幻想―ギリガンとともに漂着して
著者等紹介
ウィーバー=ハイタワー,レベッカ[ウィーバーハイタワー,レベッカ] [Weaver‐Hightower,Rebecca]
1968年、アメリカ合州国生まれ。1991年にクレムソン大学で英文学学士号、1993年にウィンスロップ大学で英文学修士号を取得、2002年に本書の元となる博士論文をケンタッキー大学に提出。2004年より北ダコタ州立大学英文科で教鞭を執り、現在、同大学教授・英文科長
本橋哲也[モトハシテツヤ]
1955年、東京生まれ。東京大学文学部英文科卒業後、ヨーク大学で博士号取得。現在、東京経済大学コミュニケーション学部教授。専門はイギリス文学、カルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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