叢書・ウニベルシタス<br> 偶発事の存在論―破壊的可塑性についての試論

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叢書・ウニベルシタス
偶発事の存在論―破壊的可塑性についての試論

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  • サイズ 46判/ページ数 181p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588011160
  • NDC分類 104
  • Cコード C1310

出版社内容情報

傷ついた同一性が再び元の自分に戻ることの、この不可能性から、ひとつの存在様式が立ち現れる。それは、どのような姿形を取るのか。

内容説明

大震災、パンデミック、事件、事故、出来事、アクシデント…。言葉にしたり思い起こしたりすることで整理をつけることができない偶発事によって、個人の生活史が決定的な形で断ち切られ、壊されてしまう。しかし、傷ついた同一性が再び元の自分に戻ることの、この不可能性から、ひとつの存在様式が立ち現れる。私たちの生存を可能にし、思考に形を与える「可塑性」とは何か。

著者等紹介

マラブー,カトリーヌ[マラブー,カトリーヌ] [Malabou,Catherine]
1959年生まれ。キングストン大学近代ヨーロッパ哲学研究センター教授

鈴木智之[スズキトモユキ]
1962年生まれ。法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うえ

7
「ほとんどの場合、人生は川の流れのように進んでいく。その人生において経験される変化や変貌は、不運や困難の結果として生じたり、単に物事の自然な成り行きにしたがって生じたりするのであるが、それらは連続的な達成の節目や起伏として現れ、ほぼ必然的に、死に至るまでつながっていく。…しかし時に、その人生は川床を離れてしまうことがある。いかなる地質学的な理由も、地下に潜んでいた伏流も、この増水あるいは氾濫を説明することができない。…意味のない出来事…偶発事によって、個人の生活史が決定的な形で断ち切られ、壊されてしまう」2021/09/08

渡邊利道

5
存在が根底から変容を被るような時、破壊と同時に何かが生み出されるものとしてみられないか、という論考。スピノザの身体論を重要な契機に、オウディウスから始まり、カフカ(変身)、プルースト (見出された時)、デュラス(ラマン)、マン(ブッテンブローグ家の人々)など文学作品を通して議論を深めていく。論考そのものは結構普通なのだけれど、フィクションというのは、強力な例え話でもあるのだなあと改めて思った。2020/08/06

ジャン

2
人間の時間的同一性・連続性を根底から破壊してしまうような偶発事=破壊的可塑性を存在論的に論じる。形相と実質を区別して前者を優位に置く形而上学は、脳と情動の物質的接点を解明する脳神経学的知見により否定される。人間の奥底に不壊のものを見出し、抑圧に発する心理的因果性に基づく理論に留まるフロイトも否定される。破壊的可塑性を経験した人間はどう生きればよいのだろうか、どう生きることが可能なのだろうか。東日本大震災、世界的感染症の流行、元首相の暗殺を経験した今を生きる人間として、切迫したアクチュアルな問題である。2022/12/03

chiro

1
我々が生きている中で何かが偶発的に起こることは不可避であり、それを避けることも準備することもできない。つまり、起こったことに対して我々はどう対処しうるのかということになるのだが、著者はそのことに対して可塑性という考えを当てはめることで理解し、納得しようとしている。一般的には運命というような形で受け容れることになるのだろうが、こうしたことを突き詰めることも哲学的な営みであることを教えてくれる著作。2020/09/11

yu-onore

0
生を営む上で要請される、均衡を保つ構築と破壊(「全ての創造は、他面での破壊を代償としてはじめて行われる」(p.8))。そのようなアポトーシス、通常的の創造的な可塑性と区別される破壊的可塑性(同一性を破壊するような「解体的で破壊的な破裂」(p.10)を起こす可能性)があって、それは人間が潜在的に持つものである。西洋の想像力に見られる同一性を維持しつつ円環を描く変身の連鎖ではなく、戻ってくる保証のない同定不可能なものになる変身である。「闘争することの不可能性」へ圧力をかけられ発生する変身。(pp.18-20)2022/02/19

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