出版社内容情報
昨今、製造業のサービス業化が進んだり、モノを売るのではなくコトを売らなくてはいけない、などと言われている。さらに、顧客との関係性(リレーション)の強化も求められている。 これを受け、マーケティング理論でも、モノの販売にフォーカスした理論ではなく、サービス・マーケティングやリレーションシップ・マーケティングが注目されてきている。とりわけノルディック(北欧)学派の理論では、この2つを統合して扱うことができ、注目が高まっている。
その学派の第一人者であるグルンルースの論文集である本書は、研究書ではあるが話題のテーマを取り上げており、その理論は、研究者のみならず広く実務家にも貢献するであろう。
序章 I Did It My Way:自分の信じるままに
第1章 マーケティング:原理の転換期
第1部 サービス・マーケティング
第2章 サービス材のマーケティングに対するサービス志向的アプローチ
第3章 適用されるサービス・マーケティング理論
第4章 サービス品質モデルとそのマーケティングへのインプリケーション
第5章 サービス財のマーケティング:失われた生産物の事例
第2部 リレーションシップ・マーケティング
第6章 サービスのコンテクストにおけるマーケティングへの関係性アプローチ:マーケティングと組織行動の接点
第7章 マーケティングはどこへ向かうのか? リレーションシップ・マーケティングへのパラダイムシフト
第8章 リレーションシップ・マーケティング:組織の課題
第3部 マーケティングのための新しい論理
第10章 マーケティングへのサービス・ロジックの適用
結章 現代マーケティング理論に向けて
内容説明
「交換価値」から「利用価値」に焦点をあてた新しいマーケティング・ロジックとは。マーケティングのレジェンドが提唱。サービス・マーケティングで注目されるノルディック学派の代表的著作。
目次
I Did It My‐Way―自分の信じるままに
マーケティング―原理の転換期
第1部 サービス・マーケティング(サービス財のマーケティングに対するサービス志向的アプローチ;適用されるサービス・マーケティング理論;サービス品質モデルとそのマーケティングへのインプリケーション;サービス財のマーケティング:失われた生産物の事例)
第2部 リレーションシップ・マーケティング(サービスのコンテクストにおけるマーケティングへの関係性アプローチ:マーケティングと組織行動の接点;マーケティングはどこへ向かうのか?リレーションシップ・マーケティングへのパラダイムシフト;リレーションシップ・マーケティング:組織の課題;リレーションシップ・マーケティング・プロセス:コミュニケーション、相互作用、対話、価値)
第3部 新しいマーケティング・ロジック(マーケティングへのサービス・ロジックの適用)
現代マーケティング理論に向けて
著者等紹介
グルンルース,クリスチャン[グルンルース,クリスチャン] [Gr¨onroos,Christian]
ハンケン経済大学の名誉教授。Ph.D(経済学)。サービス・マーケティング及びリレーションシップ・マーケティングを専門とする。HANKEN‐CERSの研究所長を兼務。2011年、“Legends in Marketing”に認定。市場志向的なマネジメントについて初めて「サービス・マネジメント」という術語と関連づけて説明した研究者の1人である。また、彼は現代のサービス及び情報技術がもたらす競争を言い表すのに「サービス競争」という概念を提唱した
蒲生智哉[カモウトモヤ]
立命館大学大学院経営学研究科企業経営専攻博士課程後期課程修了(2010年)。博士(経営学)。ハンケン経済大学留学(2008年9月~2009年2月)。現在、目白大学経営学部専任講師。専門分野はサービス・マネジメント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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