出版社内容情報
神の死を宣告し、超人の到来を説いて狂気に倒れたドイツの哲学者は、じつは最もアメリカ的な思想家エマソンの熱心な愛読者だった。ニーチェの反基礎づけ主義の哲学が、ナチズムへの影響という問題を超えて、20世紀米国の文化やキリスト教、リベラリズムやプラグマティズム哲学全般に及ぼした大きなインパクトを跡づけた労作。ニーチェ翻訳・受容の歴史から、アメリカという国の姿が見えてくる。
内容説明
神の死を宣告し、超人の到来を説いて狂気に倒れたドイツの哲学者は、じつは最もアメリカ的な思想家エマソンの熱心な愛読者だった。ニーチェの反基礎づけ主義の哲学が、ナチズムへの影響という問題を超えて、20世紀米国の文化やキリスト教、リベラリズムやプラグマティズム哲学全般に及ぼした大きなインパクトを跡づけた労作。ニーチェ翻訳・受容の歴史から、アメリカという国の姿が見えてくる。
目次
プロローグ 大西洋の横断―自生の知性、海外へ
第1章 「アメリカのニーチェ」の形成
第2章 近代における人間の魂
第3章 超人のアメリカ式馴化
第4章 教育者としてのニーチェ
幕間 ニーチェを奉る人々
第5章 ディオニュソス的啓蒙思想
第6章 アメリカの土壌で生まれた反基礎づけ主義
エピローグ ニーチェとは我々のこと
著者等紹介
ラトナー=ローゼンハーゲン,ジェニファー[ラトナーローゼンハーゲン,ジェニファー] [Ratner‐Rosenhagen,Jennifer]
ウィスコンシン大学マディソン校の歴史学教授。専門はアメリカ精神史
岸正樹[キシマサキ]
1955年生まれ。アテネフランセ、日仏学院にて学ぶ。英米仏の批評理論、翻訳理論を研究。現在、翻訳家、河合塾講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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