叢書・ウニベルシタス<br> 社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門

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叢書・ウニベルシタス
社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門

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  • サイズ B6判/ページ数 576p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588010903
  • NDC分類 361.235
  • Cコード C1336

出版社内容情報

主体/客体あるいは人間/自然といった近代的世界認識を超え、脱中心的なネットワークとして社会を記述するアクターネットワーク理論。アーリ、ラッシュら多くの社会学者に影響を及ぼし、技術社会論、情報論、経営学、地理学、人類学、哲学、アートにもインパクトを与えた方法論を、提唱者であるラトゥール自身が解説する。現代の知見をふまえてアップデートされたラトゥール社会学の核心。

目次

謝 辞
 序章──連関をたどる務めに立ち帰るには

第Ⅰ部 社会的世界をめぐる論争を展開させるには
 はじめに──論争を糧にすることを学ぶ
 第一の不確定性の発生源──グループではなく、グループ形成だけがある
 グループ形成が残す痕跡のリスト
 ノー・ワーク、ノー・グループ──働きかけがなければ、グループはない
 媒介子 対 中間項
第二の不確定性の発生源──行為はアクターを超えてなされる
 〈アクターが行為する〉ように他の多くのものがしている
 実地に根ざした形而上学を探究する
 エージェンシーをめぐる論争を地図に示すためのリスト
 誰かに何かをさせる方法
第三の不確定性の発生源──モノにもエージェンシーがある
 働いているアクターの種類を増やさなくてはならない
 モノを行為の進行に与するものにする
 モノはところどころでしか痕跡を残さない
 モノの活動が簡単に可視化される状況のリスト
 権力関係を忘却してきたのは誰なのか
第四の不確定性の発生源──〈厳然たる事実〉対〈議論を呼ぶ事実〉
 構築主義 対 社会構築主義
 科学社会学の幸いなる難破
 社会的説明は必要ない
 翻訳 対 移送
 経験には目に映る以上のものがある
 〈議論を呼ぶ事実〉を展開するのに資するリスト
第五の不確定性の発生源──失敗と隣り合わせの報告を書きとめる
 テクストを書くのであって、窓ガラスを通して見るのではない
 ついにネットワークが何であるのかを定義する
 基本に帰る──ノートのリスト
 批判ではなく、展開
アリ/ANTであることの難しさについて──対話形式の幕間劇
 導入──消極的な理論と積極的な理論
 ネットワークと、記述の重要性について
 解釈的なパースペクティブと客観主義的なパースペクティブについて
 相対主義、ANT、コンテクストについて
 文字による記述、作り話、論文について
 痕跡を残さないアクターと、研究から学ぶ必要のないアクターについて
 反省性と説明について
 構造主義とANTの果てしない隔たり
 科学、権威、意義について

第Ⅱ部 連関をたどり直せるようにする
はじめに──社会的なものをたどることは、なぜ難しいのか?
社会的なものをフラットな状態に保つ方法
第一の手立て──グローバルなものをローカル化する
 パノプティコンからオリゴプティコンへ
 パノラマ
第二の手立て──ローカルなものを分散させ直す
 分節化、ローカル化の装置
 対面的な相互作用という場の怪しさ
 プラグイン
 アクターから、分かちがたい結合へ
第三の手立て──複数の場を結びつける
 規格から収集型の言表へ
 ついに媒介子
 プラズマ──ミッシング・マス

結章 社会から集合体へ──社会的なものを組み直すことは可能か
 どのような政治認識論なのか?
 数あるなかの一学問分野
 政治の異なる定義


訳 註
訳者あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

内容説明

物事がめまぐるしく変化し、分野の境界があいまいになっていく社会を、従来の社会学はもはや記述することができない。技術社会論、情報論、経営学、地理学、人類学、哲学、アートなど、領域を超えて注目されるアクターネットワーク理論をラトゥール自身が解説する。

目次

連関をたどる務めに立ち帰るには
第1部 社会的世界をめぐる論争を展開させるには(論争を糧にすることを学ぶ;第一の不確定性の発生源―グループではなく、グループ形成だけがある;第二の不確定性の発生源―行為はアクターを超えてなされる;第三の不確定性の発生源―モニにもエージェンシーがある;第四の不確定性の発生源―“厳然たる事実”対“議論を呼ぶ事実” ほか)
第2部 関連をたどり直せるようにする(社会的なものをたどることは、なぜ難しいのか?;社会的なものをフラットな状態に保つ方法;第一の手立て―グローバルなものをローカル化する;第二の手立て―ローカルなものを分散させ直す;第三の手立て―複数の場を結びつける)
社会から集合体へ―社会的なものを組み直すことは可能か

著者等紹介

ラトゥール,ブリュノ[ラトゥール,ブリュノ] [Latour,Bruno]
1947年、フランス東部ブルゴーニュ地方のボーヌ生まれ。1975年にトゥール大学より哲学で博士号を取得。1982年から2006年までパリ国立高等鉱業学校教授、その後、2017年までパリ政治学院で教授を務めた。現在は、同学院名誉教授

伊藤嘉高[イトウヒロタカ]
1980年生まれ。2007年、東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。山形大学大学院医学系研究科助教、講師を経て、2018年から新潟医療福祉大学医療経営管理学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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袖崎いたる

6
ANTのモデル、魅力的だけど実践に落とし込んでいくのは課題あるなぁ。途中で社会の役に立ちたい学生との対話があるんだけど、ANTの方は「役に立たないから役に立つんですよ!」とか言ったりしてて笑える。そんで批判社会学、再帰性とか言っちゃってる系の社会学を批判しまくる。そこでは当事者への決めつけがあって失敗する可能性がないから。つまりその他のアクターが働きかける余地がないから。余地はネットワークを構成する隙間のこと。じわじわインストールしなきゃだなぁ。2019/07/24

Mealla0v0

2
従来の社会学を、社会的なものによる説明(社会理論)によってアクターを覆い尽くしてしまう「社会的なものの社会学」と呼び批判し、ANTの「連関の社会学」と区別する。ANTは、アクターそれ自身の説明に耳を傾け、議論を呼ぶ事実を重視し、連関を組み直すことを提起する。非常に抽象的で、概略としてはわかるが、具体的にはわかりにくいといった印象。例えば『ブラタモリ』のような、地層が岩石などがエージェンシーを発揮して、人間がこういう暮らしをするようになった、といったものがANTのイメージだろうか。2021/05/25

chiro

1
社会の変化に対して従来の社会学は対応できていないのではという認識からそれに対峙する方法論として主張されているアクターネットワーク理論。この理論をどういう形で社会に適合させるかがまさに社会的なものを組み直すという試みに繋がることを詳説している著作。大部ではあるが副題にある通りまさに入門書と言える内容で読み応えがあった。2024/03/20

Daimon

1
いや!実に入門的だ!ともかくも、あらゆる意味で「社会的なもの」を持ち出して、目の前の事柄を語るのを停止し、事物の連関に目を向けることだ。それは背後に隠れたものへとすぐさま歩を進めることを控えて、とにかく記述することである。ここでいう社会学とは「参与子が集合体の組み直しに明確に取り組めるようにする学問分野」(p.467)のことである。「ぜひとも、人間をモノとして扱い、少なくとも、ささやかな〈議論を呼ぶ事実〉に授けてもよいぐらいの実在性を与え、できる限り人びとを具体化、そう、物象化してほしい!」(p.482)2019/02/25

Kchan

0
なんとか読了…初読だと理解が追いついていない… 社会構成主義的っぽくもあり、応用できそうで応用が目的にしてはいけない考えと思った2021/10/24

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