内容説明
二人の天才の思想的交錯を精密かつ総合的に分析した、1960年刊行の古典的研究、邦訳完結。下巻には第三部「世界観」をなす「第六章 自然学の基礎」と「第七章 自然学の諸原理」を収録。現代ライプニッツ研究の第一人者ミシェル・フィシャンによるベラヴァルへのオマージュ「読むことの師匠」と、谷川多佳子氏および訳者による充実の「解説」も併録。
目次
第3部 世界観(自然学の基礎;自然学の諸原理)
結論
日本語版の読者へ 読むことの師匠
解説(ベラヴァルのライプニッツと十七世紀―あるいは、ライプニッツのデカルトと十七世紀;ライプニッツのコギト批判;デカルトからライプニッツへ―直観、真理、自然)
著者等紹介
ベラヴァル,イヴォン[ベラヴァル,イヴォン] [Belaval,Yvon]
1908‐88年。フランス南西部の地中海に面した都市セートに生まれる。船員、関閲検査官などの職を経た後、1941年に哲学の教授資格を取得。ストラスブール大学講師、助教授、リール大学助教授などを経て、60年に同大学教授。65年からはソルボンヌ(パリ第一大学)で教鞭を執る。国際哲学会(IIP)事務局長、ライプニッツ協会(Leibniz‐Gesellschaft)副会長、18世紀学会会長などを歴任。ライプニッツ哲学の専門家としてはもちろん、広く17世紀から18世紀にかけてのヨーロッパ哲学、とりわけライプニッツのヴォルテールやディドロといった啓蒙の哲学者たちやヘーゲルへの影響について、数多くの重要な業績を残した
岡部英男[オカベヒデオ]
1955年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。東京音楽大学専任講師。哲学・倫理学専攻
伊豆藏好美[イズクラヨシミ]
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。聖心女子大学文学部教授。哲学・倫理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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