叢書・ウニベルシタス
中欧の詩学―歴史の困難

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  • サイズ B6判/ページ数 239,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588010316
  • NDC分類 989.54
  • Cコード C1310

内容説明

クンデラやカフカなど、比類ない輝きを放つ中欧文化の本質を、自らの歴史を持ちえない小国の不条理の内に見つめる。抵抗の時代に中欧をまなざし続けた著者による、実存の痛みが結晶する珠玉のエッセイ。日本語版のための書き下ろし収録!

目次

第1章 中欧の国難さ―アネクドートと歴史
第2章 実存の困難さ―神話とチェコ文学
第3章 第一次共和国の困難さと希望―概念と社交生活
第4章 亡命の困難さ―逃走する知識人
第5章 文学の困難さ―物語と歴史
あとがき―アルマリウムと、もう少しの言葉

著者等紹介

クロウトヴォル,ヨゼフ[クロウトヴォル,ヨゼフ] [Kroutvor,Josef]
1942年生まれ。父は靴小売業を営んでいたが、1948年の共産党政権成立後、店は没収される。高校卒業後、働きながらカレル大学哲学部で哲学・歴史学・芸術史を専攻。フランスのブザンソン大学に留学後、プラハ工芸博物館に勤務。カフカにちなんだ“Josef K.”の筆名で、地下出版や亡命出版で執筆。1989年の「ビロード革命」後はウィーンに研究員として滞在、プラハ工芸大学やカレル大学で非常勤講師も務める

石川達夫[イシカワタツオ]
1956年東京生まれ。東京大学文学部卒業。プラハ・カレル大学留学の後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。広島大学助教授、神戸大学教授を経て、専修大学文学部教授・神戸大学名誉教授。スラヴ文化論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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