叢書・ウニベルシタス<br> 吐き気―ある強烈な感覚の理論と歴史

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叢書・ウニベルシタス
吐き気―ある強烈な感覚の理論と歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 763,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009433
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C3310

内容説明

古典主義美学における「吐き気」と「美」のあいだの交錯関係、カントによる「吐き気」の理論的・実践的位置づけ、初期ロマン主義における「腐敗」の詩学、ボードレール、ローゼンクランツ、ニーチェ、フロイト、カフカ、バタイユ、サルトル、クリステヴァまで“反美学”の系譜を明らかにする。

目次

序章 嘔吐と笑いのはざまで―吐き気の哲学の消尽点
第1章 美学理論における吐き気というタブーと吐き気の遍在
第2章 厭わしい部位と吐き気を催させる時間―理想美を湛えた身体の構成
第3章 「強烈な生命感覚」と哲学のオルガノン―カントにおける吐き気の判断
第4章 腐敗のポエジー―「美しき吐き気」と「ロマン主義的なもの」の病理学
第5章 吐き気の「否」とニーチェの認識の「悲劇」
第6章 悪臭を発することの精神分析―フロイトにおけるリビドー、吐き気、文化の発展
第7章 吐き気の天使―“硫黄臭い”快の“無垢なる”享受をめぐるカフカの詩学
第8章 聖なる吐き気(バタイユ)と実存のべとつくマーマレード(サルトル)
第9章 アブジェクトな母(クリステヴァ)、“アブジェクト・アート”、吐き気・現実界・真理の収斂

著者等紹介

メニングハウス,ヴィンフリート[メニングハウス,ヴィンフリート][Menninghaus,Winfried]
1952年生まれ。マールブルク、フランクフルト、ハイデルベルクでドイツ文学、哲学、政治学を学ぶ。現在、ベルリン自由大学一般文芸学・比較文学科ペーター・ソンディ研究所教授。ベンヤミン研究を出発点としながら、文学・美学・哲学など幅広い領域で執筆活動を展開

竹峰義和[タケミネヨシカズ]
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科(超域文化科学専攻)博士課程修了。専門は、ドイツ思想史・表象文化論。現在、日本大学法学部助教

知野ゆり[チノユリ]
1971年生まれ。法政大学大学院人文科学研究科(哲学専攻)博士課程単位取得退学。専門は、カント哲学・美学

由比俊行[ユイトシユキ]
1976年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(ドイツ語ドイツ文学専攻)博士課程単位取得退学。専門は、ドイツ近代文学。現在、東京芸術大学音楽学部、立教大学文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぷほは

5
『無限の二重化』よりは随分わかりやすい。とか言っておいて、二ヶ月くらいかかってようやくヒィヒィ言いながらなんとか読了。古典美学から現代のポストモダン理論まで、吐き気の言説が丁寧に追尾されていく。文学論と学説論のどちらに傾いているかは読み手の得意分野に依存した解釈になるだろうが、社会学畑の自分としてはむしろ文学論の方が面白く読めた。バタイユやフロイト、クリステヴァよりも、ボードレールやカフカ論がとても師激的だ。カフカ論は少し長すぎたけど。。。社会学でも感情論や身体論をやってる人はいる。これをどう読むだろう。2015/06/09

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