内容説明
近代初期、身体はどう考えられ医療はいかに実践されたか。医者と患者の「医療の劇場」を諷刺漫画・肖像画・写生などで細心に読み解き、健康と病気が政治や社会に与えた比喩的・象徴的意味、時代背景を明らかにする。
目次
第1章 序―全貌の輪郭
第2章 グロテスクで奇怪な体
第3章 健康で美しい体
第4章 病気の推断
第5章 開業医の典型
第6章 患者のプロフィール
第7章 アウトサイダーと侵略者
第8章 職業上の諸問題
第9章 政治体を診断する政治家
第10章 ヴィクトリア朝での展開
著者等紹介
ポーター,ロイ[ポーター,ロイ][Porter,Roy]
1946年生まれのイギリスの歴史家。ケンブリッジ大学卒業後79年からロンドンのウェルカム医学史研究所に勤務。2001年に退職、同研究所名誉教授。大英学士院会員。2002年3月死去。社会史や医学史などの分野で膨大な研究業績を残し、またメディアでも多彩に活動し知識の普及に努めた
目羅公和[メラキミカズ]
1947年生まれ。東京教育大学卒業後、同大学大学院文学研究科博士課程中退。英文学専攻。現在日本大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。