内容説明
ワイルド、リルケ、ツヴェターエワ―三人の作家・詩人たちの人生における実存の苦難と陥穽を描き、個々人の内的冒険としての“絶対の探求”と不可分であるかに見える善悪二元論を相対化する。
目次
ワイルド(美の星の下の人生―最初のアプローチ;美の星の下の人生―『ドリアン・グレイ』以後 ほか)
リルケ(芸術に資する;“歴史”に面して ほか)
ツヴェターエワ(ロマン主義的ヴィジョン;芸術の本性 ほか)
絶対とともに生きる(二元論の伝統;唯美主義の陥穽 ほか)
著者等紹介
トドロフ,ツヴェタン[トドロフ,ツヴェタン][Todorov,Tzvetan]
1939年、ブルガリアに生まれる。1973年、フランスに帰化。ロラン・バルトの指導のもとに『小説の記号学』(67)を著して構造主義的文学批評の先駆をなす。『象徴の理論』(77)、『象徴表現と解釈』(78)、『言説の諸ジャンル』(78)、『批評の批評』(84)で文学の記号学研究をすすめるかたわら、『他者の記号学―アメリカ大陸の征服』(82)以後、記号学的見地から“他者”の問題に関心を深め、『ミハイル・バフチン―対話の原理』(81)、『アステカ帝国滅亡記―インディオによる物語』(83)などを刊行している。91年、『歴史のモラル』でルソー賞を受賞。現在、国立科学研究所(CNRS)の芸術・言語研究センターで指導的立場にある
大谷尚文[オオタニナオフミ]
1947年に生まれる。東北大学文学部卒業。現在、石巻専修大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ラウリスタ~