叢書・ウニベルシタス
健康の神秘―人間存在の根源現象としての解釈学的考察

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588008382
  • NDC分類 490.1
  • Cコード C1310

内容説明

人間の健康は自然科学の対象とは異なり「制作可能性」つまり技術的な人工物ではないとする観点から、近代科学主義によって健康を対象化する近代医学を批判。解釈学的存在論の立場から「存在」としての健康の神秘を考察する哲学者最晩年の不屈の批判精神を示す。

目次

第1部(理論、技術、実践;医術の弁明―ヒーリングとしての治療法;知性の問題に関する哲学的覚え書き ほか)
第2部(身体的経験と客体可能性;自然と技術の間;哲学と臨床医学 ほか)
第3部(診察と対話;生と精神;不安と心配事 ほか)

著者等紹介

ガダマー,ハンス=ゲオルク[ガダマー,ハンスゲオルク][Gadamer,Hans‐Georg]
1900年マールブルク生まれの現代ドイツを代表する哲学者。1968年にハイデルベルク大学教授を退官するまで、マールブルク、ライプツィヒ、フランクフルト各大学の哲学教授を務め、占領下のライプツィヒ大学では学長の要職にあった。主著の『真理と方法』で顕著に展開されたその「哲学的解釈学」によって現代思想界に大きな影響を与えている。2002年3月14日死去

三浦國泰[ミウラクニヤス]
1948年札幌に生まれる。北海道大学文学部独語・独文科卒業。同大学大学院修士課程、博士課程に学ぶ。ドイツ学術交流会(DAAD)給費生としてボン大学哲学部留学、ドイツ語学文学振興会奨励賞(受賞論文「解釈学の根本理念とその構造」)。ボン大学、ウィーン大学にて客員研究員。成蹊大学文学部教授。文学博士。専門はドイツ文学・芸術理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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