内容説明
『ソクラテスの弁明』『エウテュフロン』『雲』…原典中の数々の「証言」を吟味し、“西洋の宗教思想の開拓者”としてのソクラテス像を鮮明に描き出す。
目次
第1章 序(予備的な事柄と難問;前提条件 ほか)
第2章 『エウテュフロン』におけるソクラテスの敬虔概念(エウテュフロンの敬虔概念(『エウテュフロン』2a‐11e)
ソクラテスの敬虔概念(『エウテュフロン』11e‐16a))
第3章 ソクラテスと彼の告発者たち(「最初の告発者たち」(『ソクラテスの弁明』17a‐24b)
「最初の告発者たち」と『雲』のソクラテス ほか)
第4章 ソクラテス的理性とソクラテス的啓示(夢、予言、そして、ダイモニオン;デルフォイの神託と哲学する義務)
第5章 ソクラテスの宗教(魂とその運命;宇宙論、道徳的神学、そして、ソクラテスの神々 ほか)
著者等紹介
マックフェラン,マーク・L.[マックフェラン,マークL.][McPherran,Mark L.]
1949年生。メイン州立大学哲学科教授。1982年カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校にて博士号を取得。その議論の緻密さと、広い学識には定評があり、米国を代表する古代ギリシア哲学の研究者の一人である
米澤茂[ヨネザワシゲル]
1950年生。1979年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。北九州市立大学教授。博士(文学)。国際ギリシア哲学会名誉会長
脇條靖弘[ワキジョウヤスヒロ]
1961年生。1991年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。山口大学人文学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。