出版社内容情報
科学史・文学史.哲学史の流れの中で,作用と反作用という一対の概念が辿った道のりをパノラマ的な視野で捉え,近代ヨーロッパの壮大な「知の歴史」を映し出す。
内容説明
古代ギリシャから現代に至る科学史・文学史・哲学史の流れの中で、「作用」と「反作用」という幅広い語義をもつ一対の概念が辿った道のりをパノラマ的な視野で捉え、近代ヨーロッパの壮大な知の歴史を映し出した野心作。
目次
第1章 物理学の用語
第2章 ディドロと化学者
第3章 反応する生命
第4章 反作用の病理学
第5章 ラファエル、ルイ、バルタザール
第6章 死せる世界、脈打つ心臓
第7章 反動と進歩
著者等紹介
スタロバンスキー,ジャン[スタロバンスキー,ジャン][Starobinski,Jean]
1920年スイスのジュネーヴ生まれの批評家、文学研究者。ジュネーヴ大学で精神医学と文学を修め、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学を経て、1958年から85年までジュネーヴ大学文学部教授として思想史を講義。テーマ批評で知られるジュネーヴ学派の旗手としてジャン=ジャック・ルソー論で華々しく登場し、フランスのヌーヴェル・クリティークの一翼を担うとともに、近年では文芸批評と思想史を組み合わせた領域横断的な文化史・概念史を精力的に展開している。ジュネーヴ大学名誉教授。フランス学士院会員。1965年から92年までジャン=ジャック・ルソー協会会長。1998年にアカデミー・フランセーズのフランス語圏大賞を受賞
井田尚[イダヒサシ]
1969年東京都生まれ。十八世紀フランス文学・思想専攻。東京大学大学院人文社会系(フランス文学専攻)満期退学、パリ第8大学博士課程「テクスト・イマジネール・ソシエテ」修了(文学博士号取得)。現在、青山学院大学文学部フランス文学科専任講師
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