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叢書・ウニベルシタス
人間はどこまでグローバル化に耐えられるか

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  • サイズ B6判/ページ数 134p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588007743
  • NDC分類 104
  • Cコード C1310

出版社内容情報

止まるところなく進展する現代のグローバル化の功罪をふまえ,その洪水に巻き込まれた人間の生き方を探る。グローバル化に対処する方策を哲学的・文学的に省察。

内容説明

止まるところなく進展するグローバル化の功罪をふまえ、その洪水に巻き込まれた人間の生き方を探る。プラトンからカント、ルソー、ニーチェ、ゲーテ、ソローなど古典を通して、グローバル化に対処する方策を哲学的文学的に省察。

目次

第1章 第一の自然と第二の自然
第2章 グローバル化
第3章 グローバリズム
第4章 敵対関係の歴史
第5章 世界平和とは?
第6章 グローバルなものともう一つ別の全体
第7章 個人とその免疫システム
第8章 密林と伐採した空き地
第9章 空き地の鬼火
第10章 場所を作り出す

著者等紹介

ザフランスキー,リュディガー[ザフランスキー,リュディガー][Safranski,R¨udigar]
1945年生まれ。哲学博士。フランクフルト大学でドイツ文学、哲学、歴史を学び、ベルリン自由大学のドイツ文学科の助手、講師を経て、『ベルリナー・ヘフト』誌の編集者として、ジャーナリズムで活躍。広く成人教育、市民大学にかかわる。カール・ハンザー社の『ドイツ文学の社会史』(邦訳・法政大学出版局)やアテネーウム社の『ドイツ文学史』の企画にも携わり、現在は思想家・作家について独特な評伝の領野を切り拓いて活動している

山本尤[ヤマモトユウ]
1930年生まれ。京都府立医科大学名誉教授。専攻はドイツ現代文学、思想史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

20
2003年初出。 グローバルな行動をするコンツェルンは、地方的政治、 正統化された政治の権力を奪う(19頁)。 グローバル化は地球に関する劣悪な情報の総体だけでなく、 好ましいグローバルな協同社会も存在する(20頁)。 一長一短を見るべきであろう。 グローバリズムはグローバル化の規範化(23頁)。 プラトンは差別への激情的な要求を「ティモス」と名付けていた(39頁)。 規則や規制に賭ける者は、上位権力に対抗して法と正義の水平に 広がる支配を選ぶ(57頁)。 2014/04/04

さえきかずひこ

8
地球レベルでのネット化=グローバル化のヒステリーに応じないよう、バランス感覚と行動力を養うために"空き地"=自由の空間を各自が作れと促す啓蒙書。短いが、ザフランスキーお得意の様々な哲学的古典が多く引用され、現代の新たな教養主義のあり方の一端が示されているように感じた。2003年作だが問題意識も世界認識も古びておらず、読む価値がある一冊。2018/03/04

rymuka

3
p.93からの引用。オゾンホールに対して,世界規模のテロリズムに対して,東ティモールでの児童労働に対して,ウイグル族の抑圧に対して,君は何をするのか〔それらへ間接的に加担してしまうのではないか〕。~http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-50.html2015/01/14

イビサ

3
哲学を勉強していないと真の理解は難しいが、深い考察がされていて再読したい。P44 「人類の全体はこのプラトンの言う洞窟から抜け出ることになるのだろうか。おそらくないであろう」P97 「地球はかつては挑発してくる秘密の総体であった。しかしグローバルなものは秘密であることをやめてしまった。」2014/05/29

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