出版社内容情報
ファシスト組織〈鉄衛団〉とのかかわりなど,謎につつまれたルーマニア時代の青年期の実像を新資料を発掘して浮彫にした待望の評伝。シオラン思想の中核に迫る。
内容説明
ファシスト組織とのかかわりなど、謎につつまれたルーマニア時代のシオランの実像を新資料をもとに浮彫にした待望の評伝。ルーマニアの特異な歴史・文化・社会のコンテキストの中でシオランの思想形成の足跡をヴィヴィッドに描き出す。
目次
序論 知られざる著名人
第1部 ある特異者の系譜(幼年時代、この呪われた、すばらしい楽園…;反順応主義者集団の肖像;熱狂のきわみで;サイクロンの目のなかで;シオランの第二の誕生)
第2部 幻滅概論(廃墟の哲学;不変の異端の政治学;絶対なき神秘家;脱幻惑者の再幻惑)
第3部 様式の原理
結論 この長い、曲がりくねった道
著者等紹介
ボロン,パトリス[ボロン,パトリス][Bollon,Patrice]
パリ在住のジャーナリスト、エッセイスト、パリ高等商業専門学校で経済学を専攻し、卒業後、経営コンサルタントとして会社勤めののちジャーナリズムに転進、『リベラシオン』紙のロック担当記者となる。その後は『ル・モンド』『レックスプレス』『パリ・マッチ』『ボーグ・オム』『マガジーヌ・リテレール』などの新聞・雑誌の記者として、音楽、モード、文学、写真など、広範囲にわたる文化・社会問題に健筆をふるう。ロンドンのスキンヘッドとシカゴのルポルタージュで二度、ジャーナリズム賞を受賞
金井裕[カナイユウ]
1934年東京に生まれる。京都大学仏文科卒。仏文学専攻。茨城キリスト教大学短期大学部教授
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