出版社内容情報
ヘーゲルとニーチェによって提示されたユダヤ教のイメージを明らかにしつつその歴史的背景を探り,ヨーロッパの鏡としての「ユダヤ人問題」の思想的課題を示す。
内容説明
19世紀の二大哲学者が提示したユダヤ教に対する対照的なイメージを明らかにしつつ、ユダヤ人を闇へ追放した光=理性の孕む「深い謎」を究明する。パレスチナ問題を現代への挑戦として捉える視座から、ヨーロッパ的理性を根底から問う。
目次
第1部 ヘーゲルと崇高の宗教(ヘーゲルと先人たち;若きヘーゲルとユダヤ教の精神;イエーナと『精神現象学』―異様な沈黙;円熟期のヘーゲル―崇高なるものの出現;崇高ならぬ崇高―宗教哲学;ヘーゲルとユダヤ人―果てしない物語)
第2部 ニーチェとユダヤ民族(ニーチェと死せる神の影;反ユダヤ主義批判;ニーチェと古代ユダヤ教―反キリスト者;ディアスポラと現代ユダヤ人)
著者等紹介
ヨベル,イルミヤフ[ヨベル,イルミヤフ][Yovel,Yirmiyahu]
1935年、イスラエルのハイファに生まれる。ヘブライ大学、ソルボンヌ大学、プリンストン大学でドイツ哲学を学ぶ。現在、エルサレムのヘブライ大学哲学科教授。ニューヨークのニュー・スクール社会研究大学院客員教授。エルサレムの国際スピノザ協会の創立者にして同協会会長。2000年度イスラエル哲学賞を受賞
青木隆嘉[アオキタカヨシ]
1932年生まれ。京都大学文学部卒業。大阪女子大学名誉教授
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