出版社内容情報
自然科学,文学,社会科学の学問間における緊張にみちた相互関係を,膨大な文献渉猟を通して,フランス,イギリス,ドイツの三カ国の文化のなかに探求する。
内容説明
フランス、イギリス、ドイツにおける社会学と自然科学と文学との相互関係。19世紀以降、近代産業社会の解釈と「人生学」をめぐって繰り広げられた社会科学的知識人と文学的知識人との間の抗争・論争を膨大な文献を渉猟して跡づけたレペニースの代表作。
目次
第1部 フランス編(オーギュスト・コントの変遷―初期実証主義における科学と文学;アガトンと他の人々―世紀の変わり目のフランスにおける文学と社会学)
第2部 イギリス編(事実と感情の陶冶―ジョン・スチュアート・ミル;書かれざりしロマン―ベアトリス・ウェッブ;社会学の代用としてのユートピア小説―H.G.ウェルズ;隠された社会学―十九世紀と二十世紀のイギリス文芸批評のテーマ)
第3部 ドイツ編(職人にして、そのうえ詩人W.H.リール;ドイツ・イデオロギーとしての科学敵視と文学信仰;ドイツの特殊性―詩作と文学の対立 ほか)
著者等紹介
レペニース,ヴォルフ[レペニース,ヴォルフ][Lepenies,Wolf]
1941年生まれ。ドイツの社会学者。1983年アレクサンダー・フォン・フンボルト賞受賞。1986年以降ベルリン高等学術研究所所長。ベルリン自由大学社会学教授をも兼任している
松家次朗[マツヤジロウ]
1954年生まれ。1989年神戸大学大学院博士課程文化学研究科単位取得退学。哲学・倫理学専攻。神戸薬科大学人文科学研究室助教授
吉村健一[ヨシムラケンイチ]
1956年生まれ。1989年神戸大学大学院博士課程文化学研究科単位取得退学。芸術学・視覚文化史専攻。神戸大学大学教育研究センター、大阪電気通信大学ほか非常勤講師
森良文[モリヨシフミ]
1938年生まれ。1962年大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。ドイツ文学専攻。神戸大学名誉教授
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