出版社内容情報
模倣性の欲望,供犠の世界,聖書,キリスト,科学,画一性と多重性,デモクラシー,神・自由など,人間と社会の総体にたいしてジラールの思考世界が明らかにされる。
内容説明
模倣性の欲望、供犠の世界、聖書、キリスト、科学、画一性と多重性、デモクラシー、神・自由など、人間と社会の事象の総体にたいしてジラールの思考が明らかにされる。
目次
第1章 冒頭の概説、ここで今
第2章 模倣性の欲望(プラトンよりもむしろシェイクスピア)
第3章 模倣性の危機、供犠の世界
第4章 聖書
第5章 キリスト(秩序と無秩序)
第6章 真似への回帰
第7章 科学
第8章 画一化と多重性
第9章 デモクラシー
第10章 神、自由
第11章 他の思想家たち
第12章 一つの方法、一度の生、一人の人間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tonpie
16
未だ了解しきれていないが、怖くなるほど深い人間共同体の、特に暴力に対する考察。これはジャーナリズムの流行とも文学的意匠とも関係なく、考察の言葉として語られています。欲望とは模倣からはじまること。共同体には供犠が絶対的に必要である(と人間が考えてしまう)こと。歴史的にはキリスト教、ニーチェ、ナチズム、マルキシズムという現象について繰り返し語られていますが、それがジラールの考察の素材だったということでしょう。↓2021/10/28
弥太郎岩崎。
0
摸倣する欲望。97年出版か…ちょっと最近の盗作細胞の人とか浮かぶし、国際関係も言い当てている。対談 ジラール自体を初めて読んでチンプンカンプンだがあくまで旧約聖書支持という感じ、途中トゥルゲが嫌み刺してたり。供儀とか文学的な細かい話はまぁ色々。2014/06/30
hachiro86
0
欲望→模倣→争い→敵意の「押し付け」→「身代わりの山羊」→供犠2009/10/28