出版社内容情報
人類学,宗教学,歴史学,精神分析学などにおける呪術論を統合し,太古から現代にいたる呪術の伝統をもれなく解説した呪術の一般理論。
内容説明
呪術の社会学。呪術は、個人を守るために宗教から「盗まれた稲妻」である…。あらゆる分野の呪術論を統合して、呪術の発生と個人の誕生との関連を探る。
目次
序章 呪術とは何か
仮説(呪術は社会的行為の一形態である;呪術的社会的行為は象徴的パフォーマンスからなる;呪術的象徴行為には厳密な台本がある;呪術の台本はおもに既存の同意、もしくは予想される同意によって社会的効果を上げる;呪術は宗教からシンボリズムを借用し、宗教を再生させる弁証法で宗教と論争するためにシンボリズムを用いる;論理の上でも、またいくつかの歴史的連鎖においても、呪術から宗教が派生するのではなく、宗教から呪術が派生する;呪術は宗教における社会投影の副産物である;宗教は、社会のために呪術をつくり出したりモデル化する制度である)