出版社内容情報
前著『裸体とはじらいの文化史』のテーマをさらに展開・具体化して,女性の性器に関わる羞恥の歴史と習俗を探る。婦人科学からポルノにおよぶ比類ない性の民族学。
内容説明
〈文明化〉は〈はじらい〉を生み出すか?自然民族からいわゆる〈文明化〉社会まで、ヒッポクラテスからポルノまでを検証して〈文明化の理論〉に挑む。
目次
序論 これまでの批判に対する回答―〈理論的な〉異議
1 〈男性助産法〉ならびに女性の医学研究に対する論争
2 産院と膣鏡の使用
3 18・19世紀における婦人科検診
4 バロック時代の医師と女性の恥じらい
5 中世の医師と女性の陰部
6 女体の観察
7 古代、アラビア人、その他の民族における助産と〈内診〉
8 出産と妊娠の秘密性
9 20世紀の婦人科学と〈情動の基準〉
10 異文化社会における女性の陰部の恥じらい
11 座位の女性の礼儀作法
12 陰唇を閉じる
13 〈新キュテーラ島〉、あるいはタヒチ島の女性の破廉恥ぶり
14 醜い陰門
15 美しき陰門
16 肉体に対する羞恥の〈理論〉
付録 これまでの批判に対する回答―〈経験論的な〉異議